ルアーマゴチ釣りは足漕ぎカヤックと相性抜群【オススメのタックル・ルアーを解説】
2023年10月13日 11:00
抜粋
ヒラメと並ぶフラットフィッシュの代表格であるマゴチ。ユニークな外見や、食べておいしい高級魚のイメージを持つ方も多いでしょう。釣り人目線から見ても、果敢にルアーにアタックしてくるマゴチは、カヤックフィッシングで狙える好ターゲット。今回は、ホビーカヤックに乗る筆者が、カヤックでのマゴチ釣り、カヤックマゴチをご紹介します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・福永正博)


マゴチとはどんな魚?
まずは、マゴチの生態を確認しておきましょう。
マゴチは海底の忍者
マゴチは海底の砂と同化し身を潜めて、目の前を通った小魚や甲殻類などの獲物を狙います。よく釣れるサイズは50cm前後ですが、大きなものは70cmを超えます。
マゴチと同じく砂地を好む魚にキスがいますが、釣れたマゴチの胃袋にキスが入っていることもしばしば。キスがたくさん釣れているポイントはマゴチもいる可能性が高いため、キスの釣果情報もチェックしておくと良いでしょう。
マゴチの住む場所&ポイント
マゴチ釣りというと、サーフのイメージが強いですが、意外と身近な場所にも生息している魚です。砂泥底やゴロタが入ったエリアであれば海釣り公園から狙うことも可能で、河口部の汽水域にも入ってきます。
生息する水深は、2mから30m以浅がメインといわれており、カヤックで狙うのであれば15m未満の水深を中心にするとポイントを絞りやすいでしょう。
マゴチが釣れる時期
マゴチは4月頃から11月頃まで釣ることができます。灼熱の真夏日を除けば、快適にカヤックフィッシングができる時期に狙うことができるターゲットです。
食味については「照りゴチ」と呼ばれるように夏が旬。天然物のみで漁獲量が少ないマゴチは、1kgあたり7,000円前後の高値で取引されることもある高級食材です。
マゴチとカヤックフィッシングの相性は?
陸からでも船からでも狙えるマゴチ。では、カヤックフィッシングとの相性は?そのあたりもご紹介します。
サーフから出艇するカヤック(提供:TSURINEWSライター・福永正博)ポイントが近くて気軽
比較的水深が浅い近場のポイントで楽しめる点は、カヤックマゴチの魅力のひとつ。岸から遠く離れたポイントに漕いでいくのは、体力的にきつく、天候の急変にも対応しにくいので、安全面でも避けたいものです。
また、カヤックマゴチは出艇場所が砂浜であることが多いため、出艇しやすく、船底に傷がつきにくいことも気軽さにつながっています。これは、カヤックを買ったばかりの初心者の方に、カヤックマゴチをおすすめする理由でもあります。
狙いが絞りやすいターゲット
マゴチと同じく海底に潜むフィッシュイーターであるヒラメは、意外なほど表層・中層までルアーを追ってくることがあります。それに対して、マゴチは基本的にボトムで食ってくることがほとんど。
様々な水深(レンジ)を探る必要がないため、あらかじめ狙いを定めやすく、見切りが早い釣りが展開しやすい魚といえます。
魚探のメリットを活かそう
近年のカヤックフィッシングでは、多くのアングラーが魚探を搭載しています。魚探があれば、誰でも簡単にブレイクラインやベイトフィッシュの存在を知ることが可能に。
砂底に張りついた平べったいマゴチが魚探に映ることはありませんが、「この辺が釣れそうだな」という根拠をもって釣りを展開することができます。
岸からの釣りでは、少々難しいカウントダウンによる水深把握などが必要であるのに比べると、魚探付きカヤックはかなり有利な立場といえますね。
魚探を駆使してゲットしたマゴチ(提供:TSURINEWSライター・福永正博)狙った魚が釣れないときに
青物などの回遊魚を狙って、サーフの沖まで漕いできたものの魚が回ってこないことはよくあります。エンジン付きボートほどの機動力がないカヤックでは、青物を追い求めての大幅なポイント移動はできません。
しかし、マゴチがいそうなエリアであれば、他魚種が釣れないときの第2の候補として狙ってみましょう。マゴチは回遊魚のように早い移動はしないのでチャンスはあります。
ルアー釣りがおすすめ
遊漁船やボートでのマゴチ釣りでは、活きハゼや銀兵(ウグイ)、エビなどを使うエサ釣りも盛んです。しかし、活きエサの調達やカヤック上で活かしておく手間、仕掛けの長さによる扱いづらさなどを考慮すると、カヤックフィッシングには仕掛けがシンプルなルアー釣りが最適です。
言い方を変えれば、ルアーで釣りやすいマゴチは、カヤックフィッシングととても相性が良いターゲットといえますね。
向いているカヤック
カヤックマゴチは底取りが必須の釣りのため、糸ふけやルアーがフォールしていく方向を調整しやすい艇が望ましいです。
足漕ぎカヤックであれば、バック機構付きが便利でおすすめ。初場所での釣りでは、微妙な海底の変化を探しまわってたくさん漕ぐことが多いので、スピードが出るカヤックをチョイスするのも良いでしょう。
ただし、サーフや河口の付近は波が立ちやすい場所も多いので、十分な安定性を持ったカヤックを選ぶことが大事です。カヤックマゴチにおすすめのカヤックは後ほどくわしくご紹介します。
カヤックはマゴチ釣りとの相性が良い(提供:HOBIE JAPAN)使用タックル解説
ここからは、カヤックでマゴチを釣るためのタックルについて解説します。
ロッド
おかっぱりのマゴチ狙いであれば、ヒラメと同じくサーフ用のロングロッドが定番ですが、ボート釣りやカヤックフィッシング用に特化したマゴチ専用のルアーロッドとなると、ほぼ無いといえる現状です。とはいえ、心配はご無用。
バスロッドやボートシーバスロッド、硬めのメバルロッド、ロックフィッシュ用ロッドなどの流用でOKです。ボトムを的確に把握できる感度があり、ティップが適度な張りを持っている、ルアーにアクションを付けやすいロッドがおすすめです。
リールとライン
スピニングかベイトかは、好みで選んでかまいません。スピニングであれば2500〜3000番、ベイトは巻きたいラインを100m以上巻けるモデルを選びましょう。PEライン1号前後に、14〜20lbのリーダーを結束します。
おすすめルアー紹介
マゴチは、ルアーに対する選り好みがそこまでシビアではない印象があります。むしろ大事なことは、マゴチの目の前にルアーを通すこと。7gから30gほどの重量をそろえておけば、たいていの水深に対応できるでしょう。
ジグヘッド
マゴチ釣りで定番のジグヘッドですが、バイブレーションタイプと、シングルフックのタイプがあります。
バイブレーションタイプは、トレブルフックをダブルで搭載していることによるフッキングの良さと、ただ巻きでもアクションしてくれる点が特徴。
シングルフックタイプは、ヘッドの形状によってダートするもの、微波動のナチュラルな泳ぎのもの、あるいはボトムで立つ形状のものなど実に様々。もちろん、ワーム本体の形状によっても泳ぎが変わります。現場でのひらめきや、状況に合わせていろいろと試せるように、何種類か用意しておきましょう。
マゴチ用ワーム(提供:TSURINEWSライター・福永正博)キャロライナリグ
バス釣りでおなじみのキャロライナリグも、マゴチ釣りに有効です。大きな特徴は、ズル引きするだけでワームがボトム付近をフワフワと漂うところ。
確実にボトム付近でアピールすることができ、操作も簡単なので、ぜひ試してほしいリグです。シンカー重量のわりに、軽くて小さなシルエットのワームが使える点もメリット。
メタルジグ
飛距離とアピール力に優れるメタルジグも、マゴチに有効なルアーです。カヤックなのであまり遠投する必要がないようにも思われますが、やはり1キャストで広範囲に探れる点はメリットでしょう。
沈むスピードが早いので、深場攻略に適しています。選び方のコツは、スーッと素早く沈む細長いジグより、幅広でヒラヒラとフォールするジグをチョイスすること。ただ巻きでスイミングアクションするようなメタルジグが適しています。
マゴチ用メタルジグ(提供:TSURINEWSライター・福永正博)メタルバイブ・スピンテールジグ
メタルバイブやスピンテールジグも、ボトムを攻めやすくおすすめのルアー。ハイアピール・強波動のため、濁りが強い時でもマゴチに気づかれやすい点が特徴です。
ただし、ゆっくりとただ巻きしてボトム付近をトレースしているつもりでも、意外と浮き上がっていることが多いので注意。何度か底を取りなおして、なるべくマゴチの捕食ゾーンを通しましょう。リフト&フォールまたはストップ&ゴーが効果的です。
マゴチバイブ(提供:TSURINEWSライター・福永正博)ルアーマゴチの釣り方
ここまでも何度か触れているように、マゴチの捕食ゾーンは基本的にボトムです。あまり底からルアーを離さないことを常に意識しましょう。ロッドをすっと持ち上げ(リフト)、フォール・着底をくり返すリフト&フォールは、誘いと底取りが両立できる有効なメソッドです。
エサ釣りの場合は、アタリがあった後10秒程度待ってからアワセをいれるのが一般的。それに対して、ルアーの場合は即アワセかワンテンポ送り込んでからバシッとフッキングします。
あまり待ちすぎると、マゴチが違和感を感じてルアーを離してしまうことが多い印象です。ハードルアーかソフトルアーかで違ってくる部分でもありますので、いろいろと試してみましょう。
マゴチの釣り方図解(提供:TSURINEWSライター・福永正博)おすすめカヤック
カヤックマゴチにおすすめのカヤックを2艇ご紹介します。どちらも前進・後進切り替え可能の足漕ぎカヤックで、基本性能が高いモデルなのですが、今回はとくにカヤックマゴチ向きの特徴を中心に解説します。
ミラージュ・アウトバック
ミラージュ・アウトバックは、全長約3.9m・幅86cmの安定感抜群の船体と、購入後に艤装(カスタム)する必要がないほど充実した装備が特徴のモデルです。
手もとにルアーケースを置いておくスペースがあるので、カヤックマゴチに必要なルアー程度なら、タックルボックスなしでの釣行が可能。そのため、もともと広いリアのラゲッジスペースを、クーラーボックス用に全振りすることができます。
大きなマゴチを持ち帰るのにも苦労することはないでしょう。豪華装備のため少々重ためですが、車載に苦労するほどではありませんし、海に浮かんでしまえばとても快適なカヤックです。
カラー:Ivory Dune(提供:HOBIE JAPAN)ミラージュ・コンパス
ミラージュ・コンパスは、上記のアウトバックと比べるとシンプルな装備のエントリーモデル。とはいえ、安定感・スピードとも優れたカヤックで、アウトバックよりもシャープな船首は、波を切り裂く能力に長けています。
また、軽量な船体は、サーフからのエントリーが多いカヤックマゴチにメリット大。フカフカの砂浜でカヤックを引っ張って歩くのは、想像以上に体力を使いますからね。駐車場からエントリー場所まで距離がある場合は、アウトバック以上にカヤックマゴチ向きのモデルといえます。
カラー:Camo(提供:HOBIE JAPAN)カヤックマゴチは釣る楽しみと食べる楽しみ
釣って楽しく、食べて美味しいマゴチ。カヤックから狙えば、釣れる確率は格段に上がります。新鮮なとれたてのマゴチが食べられるのは釣り人の特権です。みなさんもぜひチャレンジしてみてください!
<福永正博/TSURINEWSライター>


















