イカダでのライトルアー釣りでヒラスズキにメッキにカマスにアオリイカなど10魚種
2023年11月17日 11:30
抜粋
秋本番!ライトソルトゲームの絶好の季節だ。メッキやセイゴ、小型青物、根魚などターゲットが豊富で、手軽な装備で遊べるのが魅力だ。今回はそんなライトソルトをイカダから楽しもうという企画。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 編集部)


内瀬釣りセンターでライトルアー釣り
ひと昔前はクロダイ釣りの独壇場だったイカダだが、今はエギングや五目釣りで利用する人も多い。10月25日、愛知県一宮市のフィッシングタックル・カリプソの大宮店長と、三重県・南伊勢町内瀬にある内瀬釣りセンターにお世話になり、来るもの拒まずで楽しんできた。
今回お世話になった内瀬釣りセンターは、大きく内瀬と下津の2つの釣り場に分けられる。今回渡ったのは内瀬のカキイカダ。ここは伊勢路川の河口の沖に設置されており、川からの栄養豊富な流れが当たることもあって、ベイトとなる小魚が多く集まってさまざまな魚種が狙える。
内瀬のカキイカダ(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)普段はクロダイ狙いの釣り人が多いが、ヘダイやキビレ、アジ、サバ、ヒラスズキ、アオリイカなどの魚影も非常に濃く青物の回遊も多く見られる。水深は6m前後と、他の地域のイカダより浅いが、川からの流れが当たることもあって流れが強い。
タックルは2セットを用意
今回大宮さんが用意したタックルは2セット。マルチなライトゲーム用として5ftのショートロッドとオールドリールの組み合わせ。ミノーやジグヘッドリグはもちろん、10gまでのメタルジグがメタルバイブレーションまでの使用想定したタックル。
タックルは2種類用意した(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)そしてもう1つは、同所の岡本船長からアジが多いとの話を聞いていたので、アジングも視野に入れたエステルラインを巻いたウルトラライトタックルだ。
朝一からヒラスズキの登場
内瀬釣りセンターの岡本船長に聞いたところ、釣行の数日前にヒラスズキ狙いのアングラーが訪れ、シラサエビのエサで18匹もの釣果を上げているとのこと。生きエビに狂った場合はルアーで釣るのは難しいが、エサが効いていない朝一ならルアーでもチャンスはありそうだ。
午前6時前に出船し、5分もかからずにイカダに到着。ダンゴを使う釣りではないので、タックルも荷物も非常にコンパクト。スムーズにイカダに渡り、すぐに準備に取りかかった。
船長に聞いていたヒラスズキのポイントは、イカダの四隅から出ているロープ。これにヒラスズキやクロダイが多く着いているらしい。まず大宮さんがセットしたのはブレードジグのメガバスマキッパ10g。これを少し沖に投入し、アクションをつけて巻き上げてくると、すぐにジグの後ろでギラリと光る魚影。ジグについてヒラスズキが浮いてきたようだ。
大宮さんはすかさずここでロングリップミノーのダイワダブルクラッチ60SPにチェンジ。これをキャストして、少し潜らせてからアクションをつけると狙い的中!ショートロッドが絞り込まれ、オールドリールのドラグがチリチリと鳴る。
一気に抜き上げたのは40cmに少し足りないぐらいのヒラセイゴ?ヒラフッコ?狙い通りの1匹にまずはホッとひと息だ。
ロープに着いていたヒラフッコをキャッチ(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)後ろにもう何匹か魚影が見えたらしいので、連発するかと思ったが後が続かない。やはりエビに狂えばエサで数釣りができるが、ルアーだけで勝負するのはワンチャンあるかないかといったところのようだ。だが魚は確実に着いているので、潮や天候によってはマルチ安打も十分可能だろう。
今回事前情報で40cmまでのヒラフッコが相手だと分かっていたが、60cmを超えるマルスズキや年無しクラスのクロダイも食ってくることがある。その際に注意したいのが、イカダから四方に伸びているロープだ。
このロープがあるからこそ魚が着いているのだが、いざ掛けた後は邪魔以外何物でもない。ラインが一瞬でも触れれば、即ブレイク必至。掛けた後はまずロープから引き離すことを第一に考えよう。
目当てはメッキだが想定外の魚が……
今回想定していたターゲットが早々に顔を見せてくれたことで、少し肩の荷が下りたがその後しばらくは沈黙。固いと踏んでいたメッキが姿を見せない。潮の加減か、曇り空のローライトが影響しているのか。またこの日朝のうちはかなり風が強く、ライトダウンを着ていないと寒いほど。
すぐ近くの伊勢路川ではメッキの釣果が聞かれているため、その沖のイカダならより釣果は固いと踏んでいたのだが……。だがこの沈黙を破ってくれたのは、想定していなかった魚だった。
カマスが好反応(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)大宮さんが投げたローリングベイト48のブレードチューンにヒットしてきたのはなんとカマス。しかも30cm近い良型で、おいしいとされるアカカマスだ。三重県でアラハダと呼ばれるこのカマスは、陸っぱりライトソルトでも秋の好ターゲットだが、事前情報には一切なかった。
ビッグカマスが猛ラッシュ
カマスは群れで行動する。しかも陸っぱりであれば、朝夕のマヅメの一瞬しか時合いがなくあっという間に終わってしまうことが多い。撮影を済ませてすぐにキャストする大宮さん。ローリングベイトを底まで沈める途中でも、違和感出まくりでフォール中のルアーにかなり反応しているようだ。
抜き上げたのは、30cmを超えるサイズアップしたカマス。ここから怒とうの連続ヒットが始まった。フォール中のバイトからしてかなりの数がいるようで、その後も1キャスト5バイト1ヒットといった入れ食い。
40cmを超えると胴回りも半端なく太い(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)そして徐々にサイズアップしていき、ドカンと大宮さんが抜き上げたのは、40cmを超えるビッグなカマス。このサイズになると、胴回りの太さが半端ではない。船釣りでもこのサイズはなかなかお目にかかれない。しかもこのビッグサイズが次々とヒットするのだ。
小さくても25cm、平均すると30cmといったところだが、平均サイズでも陸っぱりで釣れれば狂喜乱舞する大きさ。最初はリリースしていたが、あまりに釣れるので血抜きをして、岡本船長から借りたクーラーに次々ほうり込んでいく。
切られないアクションを
カマスは鋭い歯を持っており、2号程度のリーダーならいとも簡単に切ってしまう。この日も大宮さんはメタルバイブレーションを、私もメタルジグ2個を持っていかれてしまった。
この日は高活性でどんなアクションでも食ってきたが、こうなるとリーダーを切られないためのアクションが必要になってくる。具体的にはラインを緩ませず、常にルアーを動かし続けること。
次々とカマスを抜き上げる(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)メタルジグならワンピッチはご法度。ストロークの短いショートピッチで、速いアクションが有効だ。バイブレーションなら若干トゥイッチ気味で速めに引いてくると、切られることは少なかった。またフォール中に違和感があれば即アワセしよう。モタモタしていると、ラインが緩んでいる分だけ切られやすくなる。
ルアーやカラーもあまり選んでいない感じのこの日のカマスだったが、より反応がいいと感じたのがブレード付きのルアーだ。特に大宮さんが使用していたローリングベイトのブレード付きには反応が抜群。ブレードジグのただ巻きにもよくヒットしていた。
フラット狙いのジグヘッドにもカマスが……
ビッグカマスが乱舞するなか、別の魚種も狙ってみようと大宮さんはジグヘッドに変更。狙うはマゴチやヒラメなどのフラットフィッシュと、オオモンハタなどのハタ類。アジの泳がせでマゴチやヒラメが上がっているため、ルアーでも十分狙えると踏んだのだ。
だがこのジグヘッドにもカマスの猛襲。時合いが短いはずのカマスだが、この日は延々とヒットが続く。よほどの数がいるのだろう。
まさかのカンパチの姿も
昼を食べてお腹が膨れると、眠気が襲ってきたこともあり少し休憩することとした。ウトウトして目が覚めると、大宮さんはまだ夢の中。1人ロッドを持ち、isseiのハネエビをロープ際に落としてダートさせてくると、水面近くで2匹の大きな魚影が現れた。はっきり見えたソイツはカンパチ。シオではなく、優に50cmを超えている立派なサイズだ。
惜しくも食わなかったが、びっくりすると同時に掛かっても取れんだろうな~というのが正直な感想だった。だが、大宮さんが起きてきて2人並んで釣っていると、水面で私のネコメタルを再び茶色い大きな魚影が襲った。ドラグが悲鳴を上げ必死でこらえるが、カンパチは一気にイカダの下のカキ棚へ突っ込み、あえなくブレイク。なすすべなしとはこのことだろう。
取れる取れないは別にして、なんとも夢のある釣り場だ。大宮さんも「今のは無理!」と言うほどの完敗だった。
カマスの中から白銀が舞う
昼を過ぎてもカマスのヒットは続く。さすがに朝の勢いはなくなったが、相変わらずビッグサイズ交じりでポツポツと上がってくる。
強い引きの正体は?(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)そんななか、再びイカダのロープ際を探っていた大宮さんに、違う魚がヒット。抜き上げたのは待望のメッキ。20cmないぐらいのギンガメアジだが、潮が変わったせいか立て続けに3匹をキャッチした。
25cm超えロウニンメッキ(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)さらに釣れ続くカマスの中から、強烈にドラグを鳴らすヤツがヒット。慎重に抜き上げたのは、同じメッキでもロウニンアジ。しかも25cmを超える良型だ。
ルアーフィールドとしてのイカダ
そして午後4時に終了。この日はカマス祭りとなり、終始ヒットに恵まれた楽しい釣行となった。
アオリイカもキャッチ(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)他にもギンガメアジ、ロウニンアジ、ヒラフッコの他にブレードジグにアジが食ってきたり、イトヒキアジをサイトで釣ったり、サバフグが引っ掛かってきたり、手乗りサイズのオオモンハタやマイクロヘダイ、ジグを追いかけてきたアオリイカをエギで仕留めたりと、十目釣りを達成。秋らしい多彩なライトソルトゲームを堪能できた。
多彩なゲストも登場(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)今までエギングは人気だが、イカダはエサ釣りの独壇場という印象が強かった。だがそこにルアーを取り入れてみれば、また違った世界が見えてくる。この日は出なかったが、青物やフラットフィッシュの可能性も十分にある。
下から上まで探ることを意識したタックル&ルアー選びを
陸っぱりと違い、イカダは足元から水深がある。そのためボトムから表層まで、あらゆるレンジを攻められるルアーを用意する必要がある。
ルアーは複数種類用意しよう(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)手っ取り早いのがメタルジグ。そしてメタルバイブレーション。この2つは万能といっていい。重さは水深に合わせてチョイスすればいいが、15gまであればほぼどこのイカダでも大丈夫なはずだ。他に中層を探れるシンキングミノーやシンキングペンシル、ナブラが出た場合に表層を攻めるポッパーやフローティングミノーなど。
イカダの短所としては移動できないこと。そんなときのために、サビキやチョイ投げなどエサ釣りの仕掛けも用意しておくとより楽しめる。季節は絶好の釣りシーズン。イカダなら場所取りの必要もなく、仲間同士で貸切で楽しめる。ぜひイカダでのライトソルトゲーム、この秋挑戦してほしい。
<週刊つりニュース中部版 編集部/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース中部版』2023年11月10日号に掲載された記事を再編集したものになります。

















