大アユのエキスパート・田嶋剛が実践するサイズ別取り込み法を大公開
2024年01月13日 07:25
抜粋
大アユのエキスパート・田嶋剛が実践するサイズ別取り込み法を大公開
「アユの大きさは、個人によって違うと思うんですよ。普段通っている河川で20㎝級のアユを釣っていれば、その人にとっては25㎝は十分に大アユですよね。ビギナーなら特に大型アユを掛けた時の衝撃と引きの強さなどは驚きでしょうね」と話すのは、大アユ釣りのエキスパート、がまかつテクニカルインストラクターの田嶋剛さん。
テレビ大阪系列で毎週土曜日朝6時50分から放送されている釣り番組「フィッシングDAYS」では、小河川ながら大型アユが釣れるとウワサの栃木県鹿沼市の思川(おもいがわ)へ。
田嶋さんの、意外にも初釣行の模様を放送。
「大アユが釣れている」と前情報が入り、地元アングラーのサポートを得ての挑戦となったが、現場に立ってからは、田嶋流の大アユ攻略のさまざまな戦略を披露していただいた。
初めて、そして川幅が10mほどの小さな河川で、大アユをどう釣るか…。
ここでは田嶋さんが実践する大アユの取り込み方法について、初心者にも分かりやすく紹介していただいた。
思川で大型アユをキャッチした大アユのエキスパート・田嶋剛さん
川幅10mにも満たない小河川で、連日27、28㎝の大型が出ているという思川
ロケの舞台となったのは、栃木県鹿沼市を流れる思川。
釣りエリアとしては思川と大芦川との合流点の上下流。
朝のうちは合流点よりも大芦川(おおあしがわ)へ少し入ったエリアで、午後からは下流へと移動し思川で竿を出した。
小規模河川ながら大アユが釣れるという思川
前情報では、連日27、28㎝のアユが釣れているというが、いざ現地に出向いてみると、川幅が10mほどの小さな河川。
思川の合流点より大芦川へと入って200mほど上流へ。
大小の石が入り、流心は岩盤や石が点在していて押しの強い流れ。
いかにもアユの好場を形成している。
朝のうちは、やや追いが悪く、瀬の開きでオトリを交換する作戦。
釣れるのは20~23㎝の、この場所では小型の部類だったが、野アユを確保すると徐々に上流の瀬へを向かった田嶋さん。
オトリ交換に成功して徐々に流れの強いエリアへと移動する
ただ、流心での反応がよくなく、対岸側の大きな石のヨレをメインに狙うと、24、25㎝とサイズアップ。
しかし、釣り場がそれほど広くないため、下流の平瀬へと移動する。
ここで、対岸にある石の手前の掘れ込みで25㎝級のアユを連発した。
そこから下流へ向けて、ペースを上げて掛け続けるが、狙いの大アユまではサイズが届かない状況で昼休憩へ。
午後からはさらに下流の思川で、鹿沼市深程にある清洲橋下流へ。
押しの強い流れの中で、対岸にある変化を狙うと25、26㎝のアユが掛かりだした。
ただし、ここのアユは非常に引きが強く、田嶋さん自身も「こんな小さな流れのアユがここまで引くか~」と嬉しそうだ。
強烈な引きにパワーロッドの「がま鮎 競技 GTI Ⅱ 引抜急瀬H」を駆使して耐える
釣りあげたアユは25cm級だったが、引きは半端ではないと
結局、当日は26㎝までとなったが、それでもこの小さな川で20~26㎝のアユが揃うとは驚き。
そんな中、当日田嶋さんは3つの取り込み方法を実践していた。
アユのサイズや掛けた場所の状況などを踏まえた取り込み方法を紹介してみたい。
大アユ取り込みの基本は「流れに乗せない」「自分が動く」こと
通常、アユ釣りといえばオトリと掛かったアユを浮かせ、水を切って空中輸送でタモへ。
アユ釣りのスタイリッシュで格好良いシーンではある。
ただ、それはアユを抜いて空中輸送できるサイズであることが前提。
大アユとなるとそうは簡単にはいかず、やはり手元まで寄せて、糸を持ち、タモへと吊りこむスタイルがメインとなる。
大アユ狙いとはいえ、抜けるサイズならば抜き上げての空中輸送で取り込むのは問題なく、田嶋さんも当日は、サイズが小さいと見るや抜き上げでの取り込みを披露していた。
ちなみに当日使用した竿は、がまかつ「がま鮎 競技 GTI Ⅱ」シリーズに、2024年に追加された「引抜急瀬H」。
競技向けとして開発されたこのシリーズの中で、アユの引きが思ったよりも強い、もう少し強い流れの中を釣りたい…そんな時に、シリーズ中最高のパワーを秘めながら、操作性やオトリの引き感、抜き上げ性能などは競技志向を追求した竿となっている。
操作性の高さにパワーを兼ね備えた「がま鮎 競技 GTI Ⅱ引抜急瀬H」
そんなパワータイプの竿だけに、引き抜けるアユのサイズもかなり幅が広がる。
当日、田嶋さんも23、24㎝のアユは余裕で抜き上げていたほど。
では、さらなる大型アユが掛かった時に、取り込みに成功するための重要な点はどこにあるのだろう。
「大型アユは流心の流れに乗ってしまうと、一気に下流へと下り、釣り人はそれに合わせて下流へと下らざるを得ません。アユの下る速度が速ければ竿を伸されてバラシ…ということにもなります。そこで、まずは竿でタメつつ、少しでも流れの緩やかな脇へと誘導することを前提にしておきましょう」と田嶋さん。
掛かった直後のアユはよく走るので、竿でタメつつ下流へ移動する
もちろん、掛かった直後の大型アユは突っ走ることも多いので、どうしても下流へと付いていくシーンが多くなるが、その際でも徐々に流心を外し、脇へと寄せることをイメージしたい。
そして「アユを寄せるというよりは、アユの位置をとどめておき、釣り人側が移動する…ということが重要ですね」と田嶋さんは話す。
ビギナーでもできる平瀬での大型アユ取り込み。基本は「円」だった
田嶋さんが、大型アユを取り込むために初心者にも実践してみてほしいと紹介してくれたのが、円を描くように取り込む方法だ。
まず、掛かったアユが大型と認識できた場合、アユに付いていきながら流心から脇の流れが緩い部分へと誘導するのは基本通り。
サイズによっては、そこで浮かせて抜き上げ…としても良いが、抜けそうにない場合、釣り人よりも下流側に居るアユを上流へと寄せるのは、川の流れもあって難しく、バラシの元にもなる。
そこで、「掛かったアユを一定の場所にとどめておくようにして、釣り人が下流へと下るようにします」と田嶋さん。
釣り人が直線的に下るとアユが逃げたり、ラインが緩むなどのリスクが出てくる。
一定のテンションを掛けたまま、アユを一定の位置にとどめつつ、そのアユの位置を中心に円を描くように釣り人が下流側へと下ると、バラシもなく取り込めるというもの。
アユを掛けたら流心から外し、岸寄りなどの流れが緩やかな場所へ誘導する
テンションを掛けながらアユを一定の場所に定位させ、釣り人が円を描くように下流へ
アユよりも下流側へと移動したら、下流へと寄せにかかる
下流へとアユを誘導して、道糸をつまんでタモへと吊りこむ
釣り人が下流側へ位置を取れば、後は下流へと寄せることは抵抗も小さく簡単になる。
上流から下流へと寄せる途中で、糸をつまんでタモへと吊りこめばOKだ。
ちなみに、釣り人がアユよりも下流側へ位置取り、取り込む方法として「九頭竜返し」と呼ばれる方法もある。
これは、抜き上げることはできても、流れが強いなどの理由で、直接タモに収めることが困難と判断した際、抜き上げたアユを上流側へ一気に飛ばす方法だ。
掛かったアユを上流へと飛ばして取り込む九頭竜返しとも呼ばれる取り込み
上流へと飛ばしたアユを下流へと誘導して、途中で糸をつまんで釣り上げるのは同じだ。
大アユ狙いでの取り込みとしては、抜き上げ、上流への飛ばし、そして釣り人が円を描くように回り込んで下流へ移動する。
その3つの取り込み方法を念頭に置いておけば、釣り歴の浅いアングラーでも十分に大アユと渡り合えるということだ。
●交通:東北自動車道の鹿沼ICで降りて、すぐを右折。
楡木町の信号で左折して国道203号を南下。
追分の三叉路を右斜め方向へ進み、磯町を右折して道なりに進むと清洲橋へ。
(文・写真/松村計吾)
※当日の様子は、YouTubeフィッシングDAYS「栃木思川でパワーゲーム 田嶋剛が大アユに挑む」https://youtu.be/QohwnoQevjEで視聴できる。















