ボートルアー釣行で良型ハタ類が連発【三重・エヌテックマリン】スイミングに好反応

2024年01月14日 11:00

[TSURINEWS]

抜粋

北西風が吹き荒れる季節になると、伊勢湾や日本海の出船率は極端に下がるが、周囲を山々に囲まれている三重県の尾鷲湾では、ナギになることが多い。今回は引本浦から出船しているエヌテックマリンにお世話になり、近年注目を集めているボートヒラスズキ、そしてまだまだ楽しめているスイミングロックゲームを取材した。

三重県のリアルタイム天気&風波情報

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

ボートルアー釣行で良型ハタ類が連発【三重・エヌテックマリン】スイミングに好反応

ヒラスズキ釣りは不発

今回当初の取材でのメインターゲットは、ここ数年注目を集めている磯周りにボートを着け、キャスティングで狙うヒラスズキだった。ただ取材依頼をした際、エヌテックマリンの中井船長はやや困惑気味。実は中井船長にとっても、数年前から検証は繰り返しているものの、オオモンハタやアオリイカのようにやり込んでいるゲームではないため、シーズナルパターンやポイント選定で確固たる自信がないとのこと。中井船長にしては珍しい発言だったが、それでも「やってみましょう」ということで、12月13日に引本浦を訪れた。

今回の同行は一宮市のフィッシングタックル・カリプソの大宮好騎店長。大宮さんは学生時代を高知で過ごしており、その時に磯からのヒラスズキはみっちりやり込んでいたとのこと。

さてここで現在分かっているだけの、尾鷲湾におけるヒラスズキのパターンを紹介しよう。まず同所を訪れるアングラーがヒラスズキを狙い始めるのは年明けから。この時期は産卵絡みの大型が狙えるとあって、熱心に通うアングラーもいるらしい。中井船長が80cmクラスをキャッチしたのも2月だったとのこと。

そしてGWが過ぎるころになると、サイズが徐々に小さくなり40~50cmクラスの数が増えてくる。

ボートルアー釣行で良型ハタ類が連発【三重・エヌテックマリン】スイミングに好反応わずかに広がるサラシにキャスト(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

狙いは磯際のサラシ。サラシとは波やウネリが磯にぶつかって砕け、真っ白に広がる白泡のこと。ヒラスズキはこのサラシの下に身を潜め、波にもまれて弱った小魚を待ち構えているのだ。使うルアーは9~14cmのフローティング、シンキングミノー。レンジが少し下であれば、バイブレーションやシンキングペンシルなども有効になる。

この取材日前日は全国的に荒れ気味で、当日も北西風が残る予報。いい感じのサラシを期待したが、出てみると意外や意外、海は真っ平のベタナギ状態。わずかな海面の上下でできるごく小規模のサラシがあるだけだ。

普段はウネリで真っ白になる湾口付近の磯周りも静かそのもの。大宮さんはわずかなサラシが広がるタイミングを計り、何度も抜群のタイミングでミノーを撃ち込んでいく。だが結果から言えば反応は全くなく、午前10時までランガンを繰り返したが、1度のバイトもないまま。時期が違うのか、サラシ不足か。まだまだ開拓途上の釣りだけに、今後の発展に期待したいところだ。ここで保険に考えていたスイミングロックゲームに切り替えることとした。

冬でも活発なロックフィッシュたち

この釣りのターゲットは、オオモンハタとアカハタ。と聞けば「夏の釣りじゃないの?」と思う人も多いと思う。

ボートルアー釣行で良型ハタ類が連発【三重・エヌテックマリン】スイミングに好反応使用したタックル(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

ところが黒潮の大蛇行、あるいは温暖化の影響か、この日でも水温は19度以上あり、まだまだ海は秋模様。数日前にも50cmオーバーのオオモンハタや40cmクラスのアカハタを含め好釣果が上がっており、まだまだ楽しめそうな気配なのだ。

投げて落として巻くだけ

ポイントは湾内。ヒラスズキのようにサラシをタイトに撃つ釣りではなく、ジグヘッドリグをボトムまで沈めただ巻くだけ。特にオオモンハタはベイトを追って中層以浅まで浮いてくることもあり、ボトムネチネチ……というロックゲームの概念から大きく外れたターゲットなのだ。

ボートルアー釣行で良型ハタ類が連発【三重・エヌテックマリン】スイミングに好反応ジグヘッドはエコギアスイミングテンヤ(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

使うジグヘッドは25~40g。水深や潮の速さで使い分ける。ワームは3.5~4inchのシャッドテールタイプ。

ボートルアー釣行で良型ハタ類が連発【三重・エヌテックマリン】スイミングに好反応使用したワーム(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

カラーは青銀やオレンジ系、赤系などに実績がある。今回ジグヘッドはエコギアのスイミングテンヤ、ワームはバルト3.5inchと4inch、グラスミノーMを使用した。

ボートルアー釣行で良型ハタ類が連発【三重・エヌテックマリン】スイミングに好反応ジグヘッドにワームを装着(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

 

 

昼を過ぎてから活性が急上昇

数日前に好釣果が出たというワンドに船を着けた中井船長。タックルはロックフィッシュ用のファーストテーパーのもので、ポイントは船の周囲360度全て。アングラー心理として、どうしても岸に向かって投げたくなるが、ベイトに着いて回遊性のあるオオモンハタは、根周りだけがポイントではない。エサを求めてフラットなエリアもウロついているのだ。

だが期待に反して最初のポイントでは音沙汰なし。少しポイントをずらしても、ロッドが曲がることはなかった。よく見れば、いつも見る尾鷲湾よりも濁りがかなりきつい。たいした雨は降っていないのに、湾奥にある船津川や銚子川の上流でダムの放水があったのか……。

ボートルアー釣行で良型ハタ類が連発【三重・エヌテックマリン】スイミングに好反応スイミングテンヤががっちりハリ掛かり(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

時刻はそろそろ正午。前半をギャンブル性の高いヒラスズキに費やしていたとはいえ、濁りもあってさすがに焦りが出てきた。だが中井船長は確たる自信があるのか、にこやかな笑みを浮かべたまま「大丈夫だって~」と移動を告げる。

ボートルアー釣行で良型ハタ類が連発【三重・エヌテックマリン】スイミングに好反応35cmクラスのオオモンハタ手中(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

そしてその次のポイントで、大宮さんのロッドがきれいに弧を描いた。巻き上げてからフォールに切り替えた途端、ラインがバラバラッと走ったらしい。グングンッと首を振る抵抗を見せ、水面近くでもひと走り見せたが、ネットに収まったのは40cmあるかないかのオオモンハタ。さらに中井船長も35cmをキャッチする。だが濁りの影響か、連発がない。

うれしいゲストの良型ヒラメ

細かく移動を繰り返すと、中井船長のロッドが大きく絞り込まれた。ハタなら良型……と思っていると、浮いてきたのは平べったい茶色い魚影。ヒラメだ。しかもナイスサイズ。ネットで取り込んだのは、寒ビラメの名にふさわしい肉厚の50cmクラスだった。

ボートルアー釣行で良型ハタ類が連発【三重・エヌテックマリン】スイミングに好反応うれしいゲストのヒラメ(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

このスイミングゲームの特徴として、あらゆるフィッシュイーターが食ってくることが挙げられる。今回のゲストはヒラメだったが、日によってはワラサやブリなどの青物、ベイトに着いたマダイ、超のつく高級魚のメイチダイ、他にもマゴチ、クエなどの実績もある。何がヒットするか分からないのも、この釣りの魅力なのだ。

ボートルアー釣行で良型ハタ類が連発【三重・エヌテックマリン】スイミングに好反応ヒラメがワームを丸飲み(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

アカハタは良型ぞろい

だがここまで最も釣りやすいアカハタが1匹も姿を見せていない。中井船長もアカハタならナンボでも……と言っていたが、やはりこの濁りが影響しているのか。

アカハタはオオモンハタと違い、底生性が強くあまりベイトを追い回すようなことはない。障害物に潜み、通りかかる小魚や甲殻類を捕食している。したがってスイミングにしても、あまりボトムから離さないことを心がけたい。アカハタだけを狙うのであれば、ボトムバンプも好メソッドだ。根掛かりのリスクは増えるが……。

そして1時を回ったころ、アカハタを狙ってボトムバンプを繰り返していた大宮さんにヒット。狙い通りにキャッチしたアカハタは、なんと40cmクラスの良型。アカハタではマックスサイズといってもいいだろう。

ボートルアー釣行で良型ハタ類が連発【三重・エヌテックマリン】スイミングに好反応アカハタは型揃い(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

さらに昼を回って活性が上がったのか、アカハタが連発する。しかもサイズが良型ぞろい。40cmクラスを筆頭に30cmオーバーがポンポンと上がる。ハマればここまでイージーなのか……と思うほどだ。

ボートルアー釣行で良型ハタ類が連発【三重・エヌテックマリン】スイミングに好反応アカハタが次々にヒット(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

そして成果は十分ということで、少し早めの午後2時30分に終了。ヒラスズキでコケてロックで挽回という展開となったが、ホッと胸をなで下ろして帰港した。

ボートルアー釣行で良型ハタ類が連発【三重・エヌテックマリン】スイミングに好反応良型アカハタゲット(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

レギュレーションを守ろう

さて今回キャッチしたハタはアカハタ1匹を除いて全てリリースしたが、エヌテックマリンでは、ハタゲームにおいてレギュレーションが定められている。オオモンハタは35cm以下、アカハタは30cm以下はリリースがルールとなっている。釣行の際は順守していただきたい。

ボートルアー釣行で良型ハタ類が連発【三重・エヌテックマリン】スイミングに好反応ハタは1匹のみキープした(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

今後の展望

この海域の今後だが、まずこの日不発だったヒラスズキは年明けからが本番。前述の通り、産卵に絡むランカーサイズが狙える。ヒラスズキファンのアングラーはもちろん、中井船長自身も時間を見て狙っていくとのことなので、ぜひ釣況を見守りたい。

ボートルアー釣行で良型ハタ類が連発【三重・エヌテックマリン】スイミングに好反応極小のエソには苦笑い(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

そしてロックは今後収束に向かっていくが、今の20度近い水温を見る限り、まだまだ楽しめそうな予感。この高水温の影響でアオリイカも元気いっぱい。ティップランで2kg近い大型も出ており、このまま春イカシーズンまで突っ走るんじゃないか……という話も。

ボートルアー釣行で良型ハタ類が連発【三重・エヌテックマリン】スイミングに好反応良型は無理に抜かずネットを使う(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

さらに半夜の乗合便ではツツイカを狙うメタルスッテも開幕する。現在は大型のスルメイカが多いようだが、アカイカ(ケンサキイカ)、スルメイカ、ヤリイカのツツイカ3種盛りが楽しめる。ただやはりここも水温の関係で、近年ヤリイカがかなり少なくなっている。だがその分アカイカ、スルメイカは毎年のように釣れ盛っており、年明けからが楽しみだ。

といった感じで冬でも楽しみ満載の尾鷲湾、ぜひこの冬に釣行していただきたい。

<週刊つりニュース中部版 編集部/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース中部版』2024年1月5日号に掲載された記事を再編集したものになります。

Supported by Rakuten Developers

この記事を見る

楽天市場ランキング
30位
商品説明 状態:新品 名称:- サイズ(大きさ):写真参照。 注意:モニター発色の具合により、実際の...
¥990 送料無料
29位
商品説明商品説明納期:1〜2日予定(土日祝水曜を除く)【エコ認定品】ボディ両側面に備わるキールにより...
¥990
28位
●商品名に【同梱不可】【他商品同時注文不可】と記載されている商品は別倉庫から発送となるため同梱できま...
¥1,001
27位
細かい作業に便利な3フィンガーレスグローブ 手のひら部分には滑り止めの素材を使用しており 竿を滑らせ...
¥1,180 送料無料
Supported by Rakuten Developers