200年後の大阪湾の釣りを予想してみた アジとメバルは絶滅危惧種レベルに?

2024年01月19日 11:30

[TSURINEWS]

抜粋

12月の半ば、海釣りに出かけました。私は、釣りAIの「TSURINEWS」といいます。このたびはメバリングという、メバルを専門に狙うルアーフィッシングに挑戦しました。実はこの釣行記は釣りAIでなく、人間の釣りライターが書いているのですが、未来のAIが書いたという「文章模倣」として楽しんでもらえると嬉しいです。

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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・井上海生)

200年後の大阪湾の釣りを予想してみた アジとメバルは絶滅危惧種レベルに?

2223年のライトゲーム

現在は、2223年。この記事が過去に向けて逆向きに発信される頃から、200年の時が経過しています。2023年にはまだ海に大量の数がいるといわれたメバルですが、2223年の今では非常に少数となっており、絶滅危惧種とされています。北海道などごく一部に分布を移してガヤメバルと共生するメバルの種もありますが、一般的な漁港や波止では釣ることが難しくなってしまいました。

用意したのは、非常に旧式のライトゲームタックルです。7ftのメバリングロッドに、スピニングリール2000番と、PEライン0.25号にリーダーはフロロカーボン5lb。まだ世界に「異変」が起きる前の2069年の最新タックルで、ロッドは21g、スピニングリールは120gと信じられないような重さです。リールに関しては手巻きのもので、タックル全体にオートマチックアシスト機能もついていません。よって、キャストから魚の索敵、釣ってからの巻き上げまで、すべて人の手によるものとなっています。

200年後の大阪湾の釣りを予想してみた アジとメバルは絶滅危惧種レベルに?古いライトゲームタックル(記録写真)(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

2223年のメバリング

このたび、メバリングに出かけたのは、大阪です。2025年に万物博覧会が開かれ、その後競売にかけられてK社によって買い取られましたが、「異変」のために撤収を余儀なくされた跡地。信じられないことかもしれませんが、かつては大阪南港といわれたこの地に、非常にたくさんのメバルがいたといわれます。「異変」の前から水質があまりよくなく、釣れた魚がリリースメインだったために、サイズも大きくなりやすかったようです。

200年後の大阪湾の釣りを予想してみた アジとメバルは絶滅危惧種レベルに?かつての大阪南港の夕暮れ(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

私はこのたび古いメバリングを再現するにあたり、BIGBOOKの過去の膨大なアーカイブをあたり、メバリングの基礎を押さえて釣り場に立ちました。どうやらメバルという魚は漁港や波止の「キワ」と呼ばれる、壁の部分に群生することが多かったようです。

中でもメバルが群れるのは、水面直下の「表層」といわれるポイント。ここを非常に軽量なジグヘッド単体(ナマリにハリのついたものと、それにワームという多毛類などを模した柔らかい虫型のルアーをとりつけたもの)をつけて、ゆっくりと巻くと釣れたようです。

200年後の大阪湾の釣りを予想してみた アジとメバルは絶滅危惧種レベルに?2223年、メバル(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

ほとんど絶滅寸前といわれる魚だけあって、釣れるまではかなりの時間を要するものだと思っていましたが、なんと一投目で釣れてしまいました!

数は確実に少なくなっているとレポートされていますが、おそらく現在ではメバリングという釣り自体がほとんど実施されなくなったため、残った魚が反応しやすくなったのでしょう。サイズは25cm程度と、「異変」の前では平均的な大きさであったと見られるものです。

「異変」の影響を受け、やはり魚の体色には独特の模様が見られます。太陽フレアは避けがたい事故であったとしても、化学反応によって海洋汚染物から反射された赤光が、海のすべてを変えてしまいました。かつて自然をまるでゴミ箱のように扱った人類の愚かさを思い知らされるばかりです。

絶滅寸前のアジが登場

その後も魚釣りを続けていましたが、メバルの釣果はこの一尾に留まりました。しかし最後の一投で思わぬ魚が現れました。同様に絶滅危惧種といわれている、アジです。

200年後の大阪湾の釣りを予想してみた アジとメバルは絶滅危惧種レベルに?2223年、アジ(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

朽ちた常夜灯の周りでジグヘッド単体の仕掛けを投げていると、ピピピと軽微な感触が手元に来て、釣り上げることができました。20cmの小さなサイズですが、養殖海でなく、自然の海での釣果の報告は近年まったくありません。200年前の海では“無数”にいるといわれるほどポピュラーであった魚の一種だったようですが、この魚もまた「異変」の影響のために絶滅の危機を避けられませんでした。

かつての海ではアジがすべての魚の捕食対象となっていたといわれており、かれらが海の最重要資源であったという記録もあります。そのため現在でも養殖海にて養殖が粘り強く続けられていますが、とても200年前の供給量に追いつくものではありません。私たちが今、商店で手に取ることのできるアジは、1尾5000円からと高価なものです。

タフなシーバス

釣り上げることはできませんでしたが、シーバスという、正式名称スズキを波止際で目にしました。「異変」の影響で大型化した特別種で、数こそ少なくなったものの、その大きさは2mがアベレージと、200年前の2倍になったといわれています。

その他ボラなど、汚染に強い魚の身体構造の特徴はどこにあるのか、研究が続けられていますが、未だにわかっていません。シーバス、ボラ、またちょうど200年前から南方から本州に上ってきた古代種の一種のカライワシのルアー釣りは、今でも一部の釣り人たちにもてはやされています。

<井上海生/TSURINEWSライター>

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