今さら聞けない【渓流エサ釣りの基本のキ】敷居が高そうだけど実際は誰でも楽しめる?

2024年02月16日 16:30

[TSURINEWS]

抜粋

2月半ばから4月にかけて、全国各地で渓流釣りが順次解禁となる。大自然を独り占めしつつ美しい渓魚と出会えるこの釣りは、一見敷居が高くて挑みづらい釣り……と思われがちだ。だが実際は、ある程度道具を揃え、基本さえ押さえておけば誰でも楽しむことが出来る。今回は、そんな渓流エサ釣りについて詳しく紹介したい。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

今さら聞けない【渓流エサ釣りの基本のキ】敷居が高そうだけど実際は誰でも楽しめる?

渓流釣りの魅力

まずは、渓流エサ釣りでしか味わえない魅力を詳しく解説しよう。

大自然を独り占め

渓流エサ釣りは、広大な河川の中から「ここぞ」と思うポイントに絞り、釣行する。仲間と釣行する時を除き、一定の距離を開けて釣るのがマナーのため、基本的に入渓した場所から数百m程度のエリアは自分だけの場所となる。

今さら聞けない【渓流エサ釣りの基本のキ】敷居が高そうだけど実際は誰でも楽しめる?渓流は景色が素晴らしい(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

そのため、他人との距離を考える必要が無いし、オマツリ等のトラブルもない。「自分だけしか知らない爆釣ポイント」を探すといった楽しみもあるのだ。

延べ竿と細糸を使用

渓流エサ釣りでは、警戒心の強い渓魚を釣るため、長さのある延べ竿に、非常に細い糸を使用する。リールが無くシンプルな仕掛けを使用するので、非常にスリリングなやり取りを楽しめる。

今さら聞けない【渓流エサ釣りの基本のキ】敷居が高そうだけど実際は誰でも楽しめる?渓流釣りの糸はとにかく細い(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

美しい渓魚が対象

一般的に対象魚となるのは、アマゴ、ヤマメ、イワナ。どの魚も非常に美しい模様で、精悍な顔つきをしている。これらは皆サケの仲間であり、海に降るタイプ(降河型)とそうでないタイプ(陸封型)がいる。厳しい自然を生き抜くため、その体には強靭なパワーを秘めており、引きが強いのも特徴の一つだ。

今さら聞けない【渓流エサ釣りの基本のキ】敷居が高そうだけど実際は誰でも楽しめる?上:アマゴ、下:イワナ(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

渓魚は美味

渓魚はいずれも美味な魚のため、渓流釣りが楽しめる河川の周囲には、専門店が立ち並ぶほど食の面でも人気が高い。特に旬の時期は大変脂が乗り、どの料理も最高の食味となる。

いつでも釣行可

渓流釣りを楽しむ場合、後述する漁協の鑑札(年券、日券)が必要になる。それさえ入手すれば「定休日」等がないので、(天候次第ではあるが)気が向いた時にいつでも釣行できる。

ポイントとなる場所

渓魚が棲む河川は大河川が多く、メインとなる川の他に数多くの支流が存在するのが一般的。大半は漁協が管理しているため、基本的に遊漁券が必要となる。

何度も釣行する場合は「年間パスポート」とも言える年券、1日だけ釣行する場合は日券を用意しよう。どちらも「遊漁券取り扱い」と表記がある釣具店で入手可能だ。近年はネットで遊漁券を購入できる河川もある。では、実際に釣行する場所について見ていこう。

源流

「川の始まり」とも呼べるような、川幅の狭い場所を源流と呼ぶ。こういったエリアは木々が生い茂り岩は苔むし、まさに大自然の秘境といった雰囲気だ。源流専用の竿と悪路・野生動物に対する対策が必要なので、お世辞にも初心者向きとは言えない。挑む場合は、準備を万全に行おう。

今さら聞けない【渓流エサ釣りの基本のキ】敷居が高そうだけど実際は誰でも楽しめる?源流は川幅が大変狭い(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

渓流域

渓流釣りの主戦場となるのは、源流から少し降りてきた辺りになる。川幅は源流部よりやや広く開けており、流れは強く、大きな岩がゴロゴロと転がっているのが特徴だ。こういったエリアを渓流域と呼んでいる。

今さら聞けない【渓流エサ釣りの基本のキ】敷居が高そうだけど実際は誰でも楽しめる?このような場所がメインエリア(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

里川

渓流域よりやや下流域に辺り、近くに民家や自然・宿泊施設などがあるエリアを里川と呼ぶ。川に続く道も大半は舗装されており、比較的安全に入れる場所が多いため、初心者にうってつけだ。頭上が開けている場所が多いので、竿を振る練習もできるだろう。

今さら聞けない【渓流エサ釣りの基本のキ】敷居が高そうだけど実際は誰でも楽しめる?里川は護岸化された場所も多い(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

本流

いくつもの支流が合流し、大きなメインの流れを作り上げるのが「本流」と呼ばれるエリア。川幅が細い場所もあるが、多くは水量が豊富で、場所によっては堰もある。大型魚を狙うなら本流だが、水深が深く流れを読むのが難しい上、「本流竿」と呼ばれるより長尺な竿を扱う必要があるので、渓流釣りに慣れてから釣行したいところだ。

使用する道具とエサ

渓流エサ釣りは他の釣りと違い、釣りながら川を遡上していく上、季節・天候に大きな影響を受けるのが特徴だ。必然的に道具やエサが特殊になるので、詳しく見ていこう。

竿は延べ竿

渓流エサ釣りで使用する竿は、リールが無い延べ竿。メインで釣る場所の川幅に合わせ、竿は複数本用意することが多い。「とりあえず渓流竿を1本」と考えるなら、5m程度のズームタイプ(長さ調節が可能なもの)がオススメだ。

今さら聞けない【渓流エサ釣りの基本のキ】敷居が高そうだけど実際は誰でも楽しめる?ズームタイプは長さ調節が可能(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

仕掛け

釣り方によって様々な仕掛けがあるが、基本は目印でアタリを取るミャク釣りになる。ライン(水中糸と天井糸)、目印、ジンタンオモリ、針だけといったシンプルな構成のため、慣れればすぐに自作できるようになる。

今さら聞けない【渓流エサ釣りの基本のキ】敷居が高そうだけど実際は誰でも楽しめる?著者の仕掛け例(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

そのほかの道具

川に入るためのウェーダー、エサを入れるエサ箱、釣具を収納するベスト(フローティングベスト)、帽子、ランディングネット辺りはマストになる。その他、偏光サングラスもあると釣果に大きな差が付くので用意したいところだ。

エサは様々

解禁直後は水温が低いため、匂いが強いイクラが特攻エサとなる。その後、季節が進むにつれてキンパクやヒラタといった水生昆虫に移り変わっていく。

その後は釣具店でも購入できるブドウムシやミミズを使用したり、果ては現地で採集できる甲虫やバッタ・チョウといった陸生昆虫もエサになる。川虫や昆虫を採集して使用するならエサ代もかからないため、コスパの良い釣りだ。

渓流釣りにしかない魅力を感じたい

著者は子供の頃から様々な釣りに親しんできたのだが、社会人になり自分の車を購入してからは、渓流釣りの魅力にドップリとハマってしまった。それ以降、渓流釣りが楽しめる期間は9割方渓流へ釣行している。

渓流釣りは非常に繊細な釣りだが、時に思いもよらぬ大物とのファイトが待っていたりするし、何より都会の喧騒や仕事を忘れて没入できるのが最大の魅力だと感じている。是非一度、大自然の中で延べ竿を振ってみてほしい。きっと渓流の魅力に気づいてもらえるはずだ。

<荻野祐樹/TSURINEWSライター>

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