真冬の12時間耐久オフショアジギング釣行でクロムツを連打【和歌山】

2024年02月17日 17:00

[TSURINEWS]

抜粋

2月3日、釣友のNさんと和歌山県那智勝浦町浦神を訪れた。中深海ジギングでクロムツを狙う予定が、せっかく遠くまで行くのだからと午後からは鍋ネタの根魚狙いに変更。真冬の12時間耐久戦を行うことになった。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・田中耕二)

南紀のオフショアジギング釣行

当日は西高東低の冬型気圧配置だったが、紀伊山脈の風裏となる浦神は晴天で風も波も穏やかという釣り日和。トモにNさんと私、ミヨシに1人のアングラーを乗せて、たいし丸は6時過ぎに沖を目指した。

真冬の12時間耐久オフショアジギング釣行でクロムツを連打【和歌山】ポイントへ移動中(提供:TSURINEWSライター・田中耕二)

30分ほど走って水深200mラインに到着し、早速スタート。3ozロッドに220gのシルバーグローのジグを装着して投入し着底を待つ。やがてラインが止まりジグが着底したので、糸フケを取り再び着底してからワンピッチジャークで様子を伺う。

30cmクロムツを手中

ボトムから5mを丹念に探っていると船長から0.8ノットで流れているとアナウンスがあった。抵抗感やフォールするラインの速さからすると潮が素直に動いている感じ。

これは期待できると思うと同時にグッと重みが乗った。ラインを巻き取り重みが増してからロッドをあおり、フッキングを入れる。少し遅れてミヨシでもヒット。ゴツゴツとした抵抗を感じながら巻き上げて30cm級のクロムツをキャッチ。

クロムツをキャッチ(提供:TSURINEWSライター・田中耕二)

すぐにジグを入れ直したいが、船長から待ってと言われた。中深海では、ジグがボトムに着くまでにポイントを外れることが良くあるので、船長からの指示に従うようにしよう。やがてミヨシのアングラーもクロムツをキャッチしたが、いつも早々と仕留めるNさんはバイトを捉えられないままに回収の合図。

朝日を見ずに朝マズメを楽しむ

2流目、水平線から太陽が顔を出す最高の時間だが、それを見ることなく海中に吸い込まれるラインを凝視する。やがてラインが止まったので、糸フケを取ってからジャークで誘う。

1匹目はボトムから2mでヒットしたので、それを意識して丁寧にジグを操作しているとグン。よし連発だとフッキングを送りリーリング開始。今回は3人ともヒットしたようだが、ミヨシのアングラーはフックオフで私とNさんはレギュラーサイズのクロムツをキャッチ。すぐにジグを放り込んで35cmのナイスサイズを追加した。

朝のラッシュ突入

朝の地合いは短い。この限られた時間に効率よく釣り上げて数を稼ぎたいと3流目は250gと少し重いジグに換装してアプローチ。着底してすぐにバイトを捉えてフッキングを送るとゴンゴンと重々しい手応え。こいつはデカそうだと慎重に巻き上げると真赤なイズカサゴ。コイツは鍋ネタに最高の嬉しいゲストである。

鍋ネタの嬉しいゲスト(提供:TSURINEWSライター・田中耕二)

結局、朝の時合いにクロムツ4匹とイズカサゴ、ユメカサゴを仕留めることが出来た。上々の滑り出しである。

徐々に深場へ

200mラインではバイトがなくなったので、深場へ落ちるクロムツを追って250mへ290gのジグを送り込みクロムツ2匹とユメカサゴを仕留めたが、再びバイトが遠のく。ランガンを開始。

深場のアカムツはお留守

次は、290mから掛け下がりの泥底を狙う。泥底ではアカムツが出るので、ジグをゆっくり見せつけるような操作を行う。

また狙うタナは底ベッタリで時には泥底にジグを置き去りにするようなアプローチをしたが、ユメカサゴが来ただけでアカムツはお留守。紀伊半島のアカムツは本当に厳しくなり、もはや幻の魚である。

岩底でクロムツと幻が登場

アカムツを諦めて岩底でクロムツを狙う。水深270mを320gのジグで攻める。根掛するポイントなので、重めのジグでしっかりとボトムタッチを感じるようにする。

クロムツ狙いなので、ワンピッチでボトムから10mまでを狙っているとフォールをビタ止めするバイト。フッキングするとロッドが大きく曲がったが、引きがおかしい。グイーングイーンと引く。これはイカの引きで、しかも大型と思われる。

外れてくれと思いながら270mをえっちらおっちら巻くとやはり2kgはありそうなアカイカ。こいつはケンサキイカの地方名の赤イカではなく、標準和名でアカイカという深海イカ。スーパーで売っている冷凍ロールイカがこいつだと思われるが、ご遠慮願いたいお相手……。

ゲストのアカイカ(提供:TSURINEWSライター・田中耕二)

そんなイカと戯れている間にNさんは良型クロムツをキャッチして、ミヨシのアングラーは幻のアラまで仕留めていた。

中深海ジギングでは1回1回のアプローチに時間を要するので、ノットウェルカムのゲストを避けて早めにバイトを出し、1流しで複数回投入することが数を稼ぐコツである。そういう意味ではユメカサゴやイカ、ギンメダイを釣ったのがタイムロス。

そんな反省をしつつ楽しい中深海ジギングは正午に終了。35cmを天にムツ8匹とイズカサゴ、ギンメダイをキープし、ユメカサゴ3匹はリリースした。

午後からは浅場へ

午後からは鍋ネタ狙い。150mでオコゼ(イズカサゴ)狙いからスタートしたが、バイトがない。午前中も後半はバイトがない時間が続いたので、朝とは状況が変わってしまったのか。

120mに竜宮城があった

段々と浅い方へランガンしてポイントを叩く。120mで強烈なベイト反応が出た。青物が付いていそうとセミロングジグで早い誘いを試してみたがノーバイト。船長によるとシオやメジロは居るけどなかなか口を使わないらしい。

ショートジグでボトムをネチネチ狙うようにするとガツンとバイト。フッキングを入れてリーリングしているとNさんもミヨシでもバイト。私とNさんは30cmほどのウッカリカサゴであったが、ミヨシではマハタが上がり、羨ましい限りである。

バイトがあったポイントに戻り再びジグを投入するとボトムでバイトが出た。マハタを期待したが、40cmのウッカリカサゴ。鍋ネタなので嬉しいが、マハタを見せられた後では素直に喜べない。

何とかハタが釣りたいと頑張ったが、サイズアップしたウッカリカサゴ。それでもバイトが出るのは楽しく、笑いの絶えない時間であった。

ウッカリカサゴをキャッチ(提供:TSURINEWSライター・田中耕二)

釣れる水深は120mだけ

更に南下しながら80mまで移動したが、まったくバイトが出ない。違うポイントも叩いたが、気配がないままに夕マズメに備えて港方向へ舵をきる。

先ほどウッカリカサゴがヒットしたポイントとは異なるが、水深120mで強烈はベイト反応。ここでは50cmの美形マダイやアヤメカサゴを仕留め、Nさんもアヤメカサゴを仕留め、マトウダイを連発していた。

50cmのマダイを手中(提供:TSURINEWSライター・田中耕二)

夕闇に紛れて

午後便のクライマックスは夕マズメ。毎回、なぜか日が傾く4時頃にバイトが途絶える。魚探には反応が出るが、全く口を使わない。

不思議で仕方ない時間帯がある。反応はあるが、ポイントを見切りクロムツが上がってくるポイントに移動。クロムツは夜になるとエサを求めて海溝伝いに浅場に上がってくるのだ。

奴らの足音

最後のポイントは、水深120~130mの岩礁帯。根掛りには注意が必要だが、それ以上に注意が必要な魚がいる。和歌山でヨロリと呼ばれるクロシビカマス。鋭い歯を持ち、ラインをスパスパ切る嫌われ者も上がってくるのだ。その他にはハチビキも浅場に上がってくる。それらを避けて上手くクロムツを仕留めたい。

クロムツ連発

ジグを失うのは嫌なので使い古した傷モノを投入。ボトムから10mまでをワンピッチで探っているとフッとジグの重みが抜けた。切られたかと思ったが、食い上げのアタリでクロムツが登場。ようこそ浅場へのラッシュが始まった。

ジグを海底から浮かし過ぎるとハチビキの餌食となるので、ボトムから2mまでを探るとヒットが続く。

本日の主役はミヨシのアングラー

3連発した時点でミヨシのアングラーがロッドを大きく曲げた。ハチビキだろうか?そんな疑惑も持たれたが、上がって来たのはJKと呼ばれるジャンボクロムツ。優に50cmは超えていただろう。素晴らしい魚だった。

奴らが来て終漁

最後は、スパッとリーダーを切られた。これも毎回のパターンなのだが、クロムツが上がって来た後を追ってヨロリが出勤してストップフィッシングとなる。いつの間にかポツポツと雨が降り出し、港に帰った午後7時には本降りとなり、耐久戦が終了した。

私は、クロムツ5匹とウッカリカサゴ3匹、アヤメカサゴ、マダイをキープして、ハチビキとヨロリをリリースした。本当によく遊んだ一日で満足して浦神を後にした。

筆者とNさんの釣果(提供:TSURINEWSライター・田中耕二)

追伸、3月9日にロケット“カイロス”が那智勝浦町から打ち上げられる。宇宙にも深海にも近い南紀に遊びに行かれてみてはいかがだろうか。

<田中耕二/TSURINEWSライター>

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