シーバスジギング釣行で70cm超え頭に本命2尾【長崎】レンタルボート利用し満喫
2024年03月01日 16:30
抜粋
長崎県西海橋エリアで厳寒期こそ熱いシーバスジギング釣行に出かけた。短時間釣行で70cmオーバーを筆頭に2匹キャッチした模様を、攻略法を交えてお届け。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター石橋健一)
ボートでシーバスジギング釣行
筆者は去年の11月に2級船舶免許を取得し、ずっとやりたかった釣りがある。それがシーバスジギングだ。東京湾ではシーバスジギングというのはよく知られているが、筆者のエリアではあまり知られていない。また、この時期はブリジギングの外道としてシーバスが釣れることを知っていた。しかし、シーバスジギングを専門的に狙う遊漁船も筆者が知る限りいないため、船舶免許を取得し自らポイント開拓をすることにした。
釣行当日はあいにくの雨であったが、風速1~2mの凪日であったため出港を決めた。雨の日は急な天候変更や雷等、安全に配慮しながら釣行することが望ましい。
当日レンタルした船
筆者は自分の船を所有しているわけではないため、基本的にレンタルボートを使用する。今回レンタルした船は、筆者が日頃から通っているボクシングジムのオーナーが管理するレンタルボートだ。
このボクシングジムは、レンタルボートや遊漁船等のマリン事業やエステ等のサービスをジム会員であれば格安で提供している。ちなみにレンタルボートの料金は、燃料費込みで4時間で3500円、8時間で7000円とまさに破格の金額設定だ。
ポイント探しに苦慮
当日寝坊したため、8時頃ゆっくり出港した。午後からは、子供の保育園の迎えや夕食の買い物等があるため、タイムリミットは4時間。いかに効率良くポイントを探しきれるかが最優先だ。最初のポイントには、港から15分程度で到着。シーバスジギングでは基本的にベイトが居る場所を狙っていく。
今回の海域は水深20m~40mで瀬やストラクチャーが少ないため、個々といったポイントはなく、その日の潮の流れ方や鳥の動き等を見て、ベイトが着いてそうな場所を探す必要がある。魚探にベイト反応があればそこを重点的に探っていき、魚からの反応がない場合は、反応がある場所から少し外れた場所を狙っていく。ベイトの塊の外側で待ち構えているシーバスもいるからだ。
ファーストヒットはバラシ
ポイントに到着するとあまり鳥が飛んでおらず、目視でのベイトを探すことは困難と判断した。船をゆっくりと走らせ、ポイントを探していると薄っすらとベイト反応がある場所を発見した。理想通りのベイト反応ではなかったが、ジグを落としてみると2投目、中層付近でヒット。しかしこれはサワラのような引きで途中でフックアウト。外れた悔しさよりも、リーダーを切られ、ジグをロストしなくてよかったという安堵感の方が勝った。
ショアもオフショアもポイントの見切りをいかに早くできるかが重要だと筆者は考えており、この後は続かなさそうだったため、違うポイントに移動した。
70cmオーバーのシーバスキャッチ
なかなかベイトが居着く場所を見つけられないため、魚探上ベイトの反応はないが流れの変化がある場所に船を付け、流していく。しばらくすると魚探にかなり良い反応があり、すぐさまジグを落とす。これで喰わなかったら厳しいなーと思いながらジグをリトリーブしていると、ジグの後ろに魚が付いた時の独特な海流変化を感じた。
そして底から10m弱のところでバイトがあり、しっかり合わせを入れる。青物とは違うシーバス特有の強い引きにドラグがジリジリと出され、焦らずゆっくりとやり取りをする。良い重量感とともに上がってきたのは70cmオーバーの体高があるシーバスだ。
楽しませてくれてありがとう、と感謝の気持ちを持ちながら魚を回復させ、リリースした。その後は同じ場所を流してもベイト反応が無くなったため、ポイントを移動した。
ラストに60cm級を追加
その後はベイト反応はあるが、喰いそうな反応ではなくタイムリミットだけが迫っていく。朝釣れた周辺に見切りを付け、時間もあまりないので以前気になっていたポイントをやってから帰港することを決め、船を走らせる。
11時30分頃、最後のポイントに到着。このポイントは以前船を流していた時にベイトは着いていなかったが、ベイトが着きそうな地形変化があり、タイミングが合えばベイトが着くだろうと思い、GPSにチェックしていたポイントだ。
ポイントに到着すると良い反応を確認したため、最後に喰ってくれと願いながらジグを落とす。リトリーブしているとゴツンとヒット。上がってきたのは60cmぐらいのシーバスだ。先程よりサイズは小柄だが、最後に嬉しい1本となり、12時頃釣行終了、帰港した。
シーバスジギングのルアーアクション
シーバスは通常ジグではなく、プラグやバイブレーション、ワーム等を用いて釣ることが多い。しかし厳寒期においては深場に移動するため、ショアから釣るには難易度が通常よりもさらに増す。厳寒期の筆者のエリアでは、水深20mから40mラインにシーバスがいることが多く、プラグやバイブレーションでは探ることが困難のためジグを使用して深場をアプローチする。
シーバスジギングの場合、青物ジギングで通常使用するワンピッチジャークは基本的に使用せず、ただ巻きが基本である。また、フォール中にも喰ってくることが多いため、フォール中の僅かな変化にも注意が必要だ。以上のことから、シーバスジギングで使用するジグは、リトリーブでしっかりとアピールでき、フォール中はヒラヒラと落ちるような両方のアピール力を兼ね備えたジグを使用した方がいいと筆者は考える。
当日の攻略法
先程説明した通り、リトリーブとフォール両方を意識したジグをチョイスする必要があったため、リトルジャックのメタルアディクト01とメタルアディクト04を使用した。どちらもリトリーブとフォールを意識したジグである。
当日は雨でローライトであったため、カラーはゴールド系、リトリーブではアピール力を高めるブレードが付属しており、スプーン形状が生み出すヒラヒラとしたフォールが特徴のメタルアディクト01をメインに使用した。
リトリーブ速度は基本的にタイラバと同じぐらいか少し早めにする。反応が悪い時は、ストップ&ゴーを用いたり、リトリーブ中に時々ジャークを入れたりもする。
自分が操船して釣りをする場合、ポイントの選別や状況に応じた船の付け方等船長としての視点とアングラーとしての視点、両方を考える必要がある。こういった釣りをすると、遊漁船の船長の凄さや遊漁船に乗る際、船長がどういったことを考えてポイントに船を付けているのか等を考えるきっかけにもなり、アングラーとして活動の幅を広げることができると感じる。
シーバスジギングはタイラバ同様、難しい技術や筋力等は必要としないため初心者にもおすすめだ。厳寒期の釣りとして一度体験してみてはいかがだろうか。
<石橋健一/TSURINEWSライター>