ミニボート釣行における【灯火の必要性】マヅメ時はもちろん日中も点灯を

2024年03月03日 16:30

[TSURINEWS]

抜粋

私は30年以上前にゴムボートでボート釣りを初めて体験。その後、2馬力4馬力のカートップボートであちこちで釣り歩き、親水性の高いミニボートも楽しんでいました。しかし、その中でいろいろと怖い思いもしているのです。その経験もあって、日出前なら港外に出た時に明るさが出始める時刻に、危険がないように慎重に出航しています。今回は、夜間航行についてのお話です。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・丸山明)

日出前の時刻の薄暗い沖にカヌー発見

11月下旬の6時半前、日出時刻は6:45。陸地の街灯は点灯していたものの、海は暗い状況でした。意識して前方注視で航行していると何かいる……。どうやら無灯火のカヌーのようでした。心意気はわかりますが、実はかなり危険です。

ミニボート釣行における【灯火の必要性】マヅメ時はもちろん日中も点灯を丸のついているところにカヌーが航行(提供:TSURINEWSライター・丸山明)

この沿岸部は、イワシの回遊があり、夜明け前から定期的に網漁の調査漁船が航行するエリアに近接しています。周囲の船すべてが、ミニボートを夜明け前に認識できるかどうかは疑問です。海の上でここは大丈夫という場所はなく、危険を感じた時に逃げるすべがありません。

ミニボートにも航海法が適用される

結論から言うと「航海灯設備の無い船は夜間航行不可」です。ちなみにここで言う夜間とは、日没から日出までの時間帯のことを指します。海上衝突予防法並びに海上交通安全法により、夜間は航海灯を揚げる義務があると明記されているのです。

実際の航海灯(提供:TSURINEWSライター・丸山明)

人力のボートでも同様で、国土交通省海事局「ミニボートに乗る前に知っておきたい安全知識と準備」には、免許のあるなしにかかわらず「船長」とみなされると記されています。

釣りをして止まっている船(ミニボートも含む)が衝突されても、陸上と違い「見張り不十分」として両者過失が発生します。無灯火の夜間航行に対して保安庁は厳しく、陸上交通の過失割合とは大きく異なる点に注意が必要です。

航海灯などの設備がない場合は、夜間航行はできず、日出時刻を過ぎてから離岸します。この大原則を無視した航行は、命を落とす事故につながりかねません。

ちなみに航海灯は、大小の船すべてが白 緑 赤を点灯させ、暗闇でも船の方向が他船にわかるようになっています。右側通行右方向優先の海では、赤灯が見えたら回避行動をするなど、重要な役割を果たしているのです。

航海灯の見え方一覧(提供:TSURINEWSライター・丸山明)

日出時刻過ぎても暗い場合は出航を待つべき

日出時刻とは、太陽の上端が地上に現れた瞬間のことを指しますが、すぐに明るくならないし、曇天ではなおさら暗いです。法律上日出以降は無灯火でも航行可能ですが、リスクがあるので転ばぬ先の杖が必要となります。

対策品は、LED誘導灯(交通整理用)、笛、旗です。昼間帯でも旗サオはかなり有効で、多くの方々が使用されています。船体が低いミニボートは、昼間でも見えにくく、高い位置にある旗が目印になるのは間違いなく、かなりの効果が期待できるのです。

夜明け後の薄暗い時間帯は、その旗に加えて、光物を加えてみましょう。交通整理員が使うLED誘導灯(大手通販で格安で買える)は、地上でも随分遠くから見える上、船体に固定すれば、日出以降の薄暗さでも他船から見えやすい目印になります。

また、笛(小型船舶法定備品)は、使える場所にひもでぶら下げて常備しておきましょう。いつ何時、船が自分に向かって来るかわかりません。相手に認識させるのが、自身の一番の安全対策です。

笛は常備しておこう(提供:TSURINEWSライター・丸山明)

昼間でも突然の霧に襲われることがあります。低い艇体のミニボートはレーダーに反応しにくいことを知ってください。さっきまで青空が見えていたのに、霧が沿岸部まで来ることがあ流のです。そんなときは、岸に向いて一目散に逃げましょう。LED誘導灯は、ここでも使用できます。

LED誘導灯(提供:TSURINEWSライター・丸山明)

「私は見えている」ではダメです。旗と一緒に昼間帯も点灯をお勧めします。明るい光は、命を守る最低限のものです。海上では、君子危うきには近寄らずです。

LED誘導灯は、昼間帯航行の安全対策品で、法的な航海灯とは違い、夜間や視界不良時航行はできません。間違えないようにしてください。

日の出に離岸しても朝マズメは釣れる

朝マズメは、釣り人にとって絶好のチャンス、早く沖への気持ちは皆同様ですが、暗い海は本当に怖いです。太陽光が低い時間帯は、海中はまだうす暗く朝ごはんの始まりくらい。充分にまだまだ朝のチャンスタイムで釣果を期待できますから、安全を確保して出航しましょう。

いずれの立場でも安全対策重要です。海上で海上保安庁の臨検を受けると、免許のあるなしに関わらず必ず船長と呼ばれ、自覚を促されます。それだけに船長の責任は重いので、順法と安全に万全を期しましょう。ご安航と大漁をお祈りします。

<丸山明/TSURINEWSライター>

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