オフショアジギングにおける【メタルジグの大きさ&重さとジグフックの関係性】
2024年03月22日 11:30
抜粋
ジグフックは、エサ釣りのハリとは違い、必ずしもハリそのものを口で喰わせるという考えで大きさを決めるよりも、狙いの魚体や、ジグの重さや大きさにマッチするサイズを選択して、何よりも適切なジグアクションを作り出すアイテムのひとつです。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター丸山明)
ジグフックの大きさ
なんとなくこんなサイズかなと使ってしまうのがジグフック、さらに自作の際のアシストラインの太さのモノサシはどうしようかとなります。とかくオーバースペックになりがちなフックシステムですが、いろいろ調べまとめた私自身のモノサシ作りのお話です。
大物狙いのフロントシングルフックと違い青物の多くの場合、ジグフックは必ずしも食わして口に掛けずに、口の周囲だったりを寄らば掛けるぞのエサ釣りよりはるかに大きいサイズで、鬼が金棒を振り回しているようです。
それだけに、意外にメーカーの適応フックのモノサシがなく、歯切れ良い話が見えないのもジグフックの特徴です。まあ、ツバス(ワカシ)サイズやハマチの小型ならば2/0サイズ、ハマチ(イナダ)も脂がのってメジロ(ワラサ)が混じる群れならば大きいサイズを使用していますが、これが釈然とせず、狙いものの群れに合わせたサイズがより良い関係ができそうです。
これは、狙う相手と使用するジグの大きさ(重量)が大きく関係して、例えば80gのジグに前後4/0サイズフックでは、ジグは適切なアクションしなくなるということでしょう。
ハリ(フック)の種類
ハリは、糸と違い公的な基準もメーカーの指針も見たことがなく、各社各種でのサイズの違いを表現しているだけです。代表的な伊勢尼やチヌに袖型などは、各社似たようなところですが、キス用となればもう違います。それがジグフックとなれば、うんちくまで加味されるので、同じ表示サイズでも大きさは様々です。まさに、モノサシが無くなりそうです。
ハリ市場は、上位3社で90%以上のシェアだと聞きましたが、各社各種で形状が違えばサイズも違うので、最近は使用製品をファイアフックというジグフックを主に使っています。標準的な形状とサイズが使いやすく、大きさも狙いものに合わせられるようで、使用頻度が高まりました。モノサシというか私のスタンダードにしました。
ともに、画像で見るように銘柄を変えると選択が難しいので、問題がない限りファイアフックを私の標準にしました。
ジグサイズ(重量)とのバランスが肝
標準的なフック選択の私のモノサシ
ジグサイズ……フックサイズ
60~80g……1/0
80~120g……2/0 例 ツバス(ワカシ)+ハマチ小サイズ群
120~160g……3/0 例 ハマチ(イナダ)大+メジロ(ワラサ)サイズ群
150~200g以上……4/0 例 メジロ(ワラサ)からブリ等型物サイズ群
※ブリサイズ狙いのフロントシングルの場合は、200gジグで4/0-5/0の太軸を使用します。
フックの大きさと重量が、ジグの動きを変化させます。過重労働(ジグサイズ以上のフックサイズ)させると、ジグは本来の動きが損なわれ、アピール力が低減するでしょう。そのためには、ジグに見合ったフックの大きさと太さで、重量と水抵抗のバランスのより良い関係を保ちます。
ジグサイズ、フックサイズ、ラインサイズのバランスは何か。意外にメーカーにモノサシが少ないというより、ないと言えるでしょう。ジグの動かし方もひとによって違うので、一概に言えないものかもしれません。
私の場合は、前述のジグとフックのマッチをモノサシにしています。そして、あくまでも例ですが、魚の大きさのイメージにしました。そして、多くの場合前後2本装着で、どちらかと言えばスローなピンジャークが私のスタンダードです。
アシストラインもモノサシを作ると
標準的なアシストフック作成のライン値
フックサイズ……アシストライン
1/0……80lb
2/0……110lb
3/0……140lb
4/0……180lb
※5/04/0太軸でシングルフックは、240lb
アシストラインの強度は高く、そう簡単には切れません。例えば、150lbならば40号近く、100lbでも25号のごついもので、短く瞬発的な衝撃と口に当たるということが要因でしょう。私などサワラの歯でない限り損傷をしたことがありません。
フックのサイズが大きくなれば重量もあり、太目のアシストラインでしっかりとさせるのも目的です。強度的には、最大想定メーターサイズがブリなので、オーバースペックなのはフックをふらつかせないという要素も取り入れてです。
そんなところから、メーカーの要素を調べるとオーナー社の動画でフックとラインの適応を参考に、自身のモノサシを作ってみました。
アシストラインも硬い柔らかい様々ですので、あくまでも私の目安、でも当たらずしも遠からずでしょう。
自作フックはこのモノサシで作成して、上々です。既製品とは違う釣りの楽しみです。
<丸山明/TSURINEWSライター>