(九州エリア)タイラバ釣りを始めよう【リール・ロッド・ライン・仕掛けを解説】

2024年03月29日 11:30

[TSURINEWS]

抜粋

春からマダイは産卵期に入る。黒い婚姻色をまとった大型が釣れるのは、この時期の特徴だ。その大型マダイシーズンを手軽な釣りスタイルで楽しめる釣法が「タイラバ」だ。今回は手巻きのベイトリール、電動リールでのタイラバを織り交ぜて紹介する。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版 編集部)

タイラバのリール

この釣りはタイラバと呼ばれているルアーを海底に落として巻き上げるだけで簡単。電動リールを使用しての電動タイラバはさらにミチイトの巻き上げがモーター任せだから、体力に関係なく大型との対峙も安心だ。

タイラバのタックル(提供:週刊つりニュース西部版 編集部)

タイラバで使用されるリールは主に両軸リールが使われていて、カウンターが付いているタイプが重宝される。それはタイラバ(ルアー)を海底まで落とすことが誘いの基本とされているからだ。海底まで距離をしっかりと把握することで、船長から指示された魚がいるタナまでしっかり探ることができて、しかも魚の反応がないタナを探らなくていいから効率的。また、ベイトリールでもスピードカウンター機能が搭載されている機種もあるから、リールの巻き上げスピードも数値で管理しやすい。

電動リール(上)とベイトリール(下)(提供:週刊つりニュース西部版 編集部)

ベイトリールのメリットは、軽量で釣っている感が最高に楽しいこと。使い慣れてくると潮流の勢いが手に掛かる巻き上げ抵抗で感覚的に分かるようになるため、潮が効いているタナの判別も容易になる。リールを巻いている時に抵抗が強いところは潮が効いているところ。やはり魚は潮が効いているタナを泳ぐイメージが強いから、このタナをていねいに探る人は多い。

巻き上げスピードが分かると、同船した人たちとアタリがでたスピードを話しながらワイワイ楽しむことも、この釣りの楽しいところ。

やり取りは最高(提供:週刊つりニュース西部版 編集部)

電動リールのメリットは、そのままズバリ「モーターでのミチイトの巻き上げ」。初めての人でも一定のスピードで安定してイト巻きが可能だから、誘いも安定しやすい。常に巻いているから不意に大物がヒットしても、巻き上げパワーを少し上げるだけでいいから、やり取りもしやすい。最近の電動リールはクラッチを切った時にモーターが止まる機能が付いているため、フォール中にモーターが回るノイズが気にならない。

巻き上げスピードは、3月から4月の時期のタイラバでは速い方がよい傾向だ。人によるが巻き上げスピードは13が定番。20~21でもタイラバを追ってくるケースもあるようだ。また、電動リールもダブルハンドルタイプが、手巻きする時に動きがスムーズで、タイラバの動きも安定させやすいのでお勧めだ。

また、リールのドラグの設定は0.8~1kgでいい。理由はアタリがでてもソフトに大きくロッドをあおるくらいのアワセで、魚が走ることでアワセを入れる釣り。魚が掛かっても走りをいなしながらミチイトのテンションを張り続けて、じっくりと楽しみながらやり取りをする。

ドラグ調整は軽めでいい(提供:週刊つりニュース西部版 編集部)

タイラバのロッド

ロッドはタイラバ専用がお勧め。アタリがでてもアワせない、しっかりと食ってくるまでリールを巻き続けて追い食いさせることが前提の釣り。マダイを怒らせないで、引きをいなしながらのやり取りスタイルだから、ロッドは軟らかく食ってきたときの生命感がしっかりと乗るものがいい。

ロッドはタイラバ専用が一番!(提供:週刊つりニュース西部版 編集部)

また、引きを存分に楽しみたい人向けに掛け調子も販売されている。釣具店ではスタッフに相談して、自分が楽しみたいスタイルのロッドを選ぼう。

タイラバのライン

ミチイトはPEを使用する。ベイトタイプなら太さは0.8号。理由は、少しでも軽いタイラバを使用しやすく、遊びが少ないことで感度が上がる。電動リールでは1号を目安に。不意の大型対応で少し強めがいい。青物がまだまだ来る時期なのでライン自体に強度がほしい。

リーダーはフロロカーボンラインで4号を基本に考えて3~5号。予約時に船長に青物がアタっていることを確認できたら、電動リールなら5号を選ぶ。長さは3.5mくらいでいい。食いが渋い時、ベイトリールなら3号。細い方が食い込みはいい傾向だ。長さは10m以上取る人もいる。

リーダーは4号を基本に(提供:週刊つりニュース西部版 編集部)

上から落ちてくるタイラバをマダイが発見して海底まで追って、タイラバが上へと動きを変えたところで追いかけながら食ってくることがタイラバの釣り方イメージ。タイラバを落としている最中は、リールのスプールを軽く触れる程度でサミング。ミチイトから伝わる感触をしっかりと把握する。

海底にタイラバを落とすと間髪入れずにミチイトを巻き上げ始める。底付近から魚がタイラバを触ってくることが多い、特にゲストで定番の根魚はアタってからヒットするまでの間が早い。

ロッドは脇に挟んで固定する(提供:週刊つりニュース西部版 編集部)

ロッドを手に抱える角度は、船がドテラ流しだと水平からやや下げ気味に構えた方がサオ先は少し海面に近いからラインの角度がつけやすい。構えのコツは、ロッド後部を脇でしっかりと固定すると安定しやすくて釣りやすい。ラインは斜めに傾斜して、より遠くへと送ることが大切。

タイラバの仕掛け

タイラバ(ヘッド=オモリ部分)はリーダーを移動する遊動タイプとハリが固定されたタイプがあるが、最近は遊動タイプが主流。遊動タイプの種類も多く、涙形でドテラ流しに特化したモデルもある。ヘッドの海底部分に当たるところにセンサー用の金属が付いていて、ボトムタッチの感度を上げている。それぞれに使い方の想像を膨らませる工夫も楽しい。

タイラバは様々なデザインがあり機能で選べる(提供:週刊つりニュース西部版 編集部)

タイラバの重量は軽いものから重いものまで細かく刻んで持っていく方が安心。

海へのタイラバ投入時のラインの角度は基本的に斜めになっていることがベスト。それは、より広範囲を探ることでアタリを増やすことができるため。重いタイラバのままでは潮が緩んだら、船下近くを上下させるだけになるし、軽いタイラバだと潮が走ると、いつまでたっても海底に到着しないなんてこともある。

同じデザインでもタングステンと鉛モデルがある(提供:週刊つりニュース西部版 編集部)

重量は100g、120g、150gを基本に、軽いものは80g、重いものは200gや220gを用意していると安心。

ハリは大型マダイを想定して大きなサイズの使用を勧める船長も多い。だが、Sサイズでも刺さりがよく、小型の分だけ魚の口の中に入りやすく、口の中の皮のどこかにしっかり掛かるので、このサイズを好んで使用する人もいる。

ハリはSサイズが使いやすい(提供:週刊つりニュース西部版 編集部)

タイラバはマダイ以外にもレンコダイやアラカブ、アオナ、時にはヒラマサやブリなどなんでも釣れるお土産も華やかな釣りだ。

ゲストの定番アオナ(提供:週刊つりニュース西部版 編集部)

<週刊つりニュース西部版 編集部/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース西部版』2024年月日号に掲載された記事を再編集したものになります。
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