甥っ子の船釣りデビュー戦でカサゴ連発に大満足【神奈川・新修丸】

2024年05月01日 11:30

[TSURINEWS]

抜粋

甥っ子(10才)の乗合船デビューとして金沢八景「新修丸」へカサゴを釣りに行ってきた。彼は相当楽しかったようでアテンドは大成功。そこで今回は主にお子さんの乗合船デビューのアテンドのコツと、当日の釣行の様子をリポートしよう。

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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・藤倉聡)

はじめての乗合船のアテンドのコツ

以前にも「ゲームに夢中の子供と管理釣り場を満喫釣り好きにさせるコツとは?」で釣りにおける子供のアテンドの仕方について紹介したが、今回はさらにレベルアップして乗合船にスポットを当てて解説していきたい。

釣行前のポイント

まずは釣行プランなど、釣行前に気をつけたいポイントを紹介する。

体力にあった釣行プラン

乗合船デビューにふさわしいシーズンとしては、春や秋は気温も暖かく釣り物も豊富なためお勧めだ。逆に真夏の炎天下や凍えるような真冬の釣りは、子供の体力を考えて避けるべきだろう。

天候も雨や風が強かったり、波の高い日は避けて、釣れなくても自然と戯れる楽しさを感じてもらえるような日和を選びたい。

実釣時間についても子供の体力に応じて考えたい。主に観光地などでは体験用に2~3時間程度の釣りプランを用意している船宿もあるのでデビュー戦としては最適だ。他にも午前船や午後船、ショート船といった1日船より短時間のプランの用意がある船宿もあるので選択肢のひとつとされたい。

このようなプランは1日船と比べて料金が安くなっているのも嬉しいところだ。ちなみにコスト面ではゴールデンウィークや夏休みに特別企画として、親子やカップルでリーズナブルに楽しめるプランがある船宿があることも書き加えておこう。

ターゲットとしては、ほぼ確実に釣果が見込めて、さらには軽量なタックルで釣り方が簡単なうえに適度な引きが味わえる魚がお勧めだ。例えば東京湾では、マアジやシロギス、ハゼ、カサゴ、イシモチなどが挙げられる。

船宿選び

船宿選びもとても重要だ。せっかくの楽しいはずの釣行が接客次第で台無しになんてことも十分にあり得るからだ。ましてや2度と乗合船での釣りをしたくないとなったら最悪だ。

事前にインターネットなどで船宿の評判のチェックも欠かさないようにしたい。

船酔い対策

船酔いは子供が沖釣りを拒むようになってしまうファクターの一つなので、特にデビュー戦では徹底した船酔い対策を心掛けたい。船が出るとしても、波が高い日の釣行は絶対に避けること。他にも酔い止め薬の服用や、前日の夕飯・当日の朝食はなるべく消化の良い物を食べさせたり、早朝出船の場合は前日早めに就寝させて十分な睡眠の確保を心掛けたい。

その点、午後船の利用は前日に十分な睡眠が取れることから船酔い対策としても有効だ。また、港からポイントまでの移動時間が短いことも効果的。

釣行中のポイント

次に釣行中に気をつけたいポイントを紹介する。

安全対策

乗合船ではライフジャケット(さくらマーク付き)の着用は絶対だ。ライフジャケットは船宿でレンタルできるが、乗船中に子どもが脱がないように気をつけよう。

また紫外線や釣り針などから頭や目を保護するためにも、できる限り帽子とサングラスも着用させよう。

キャビン・トイレの位置について

船が動き出す前にキャビンやトイレの場所の確認を済ませておこう。また、子供がトイレに行く際にはなるべく他の釣り人の迷惑にならないように一緒について行くようにしたい。

釣り座の選択

釣り座は船酔い対策としても揺れの少ない胴の間(船の中央)がお勧めだ。他にも船長からのアドバイスが貰えることもあるし、逆にこちらから船長にアドバイスを求めやすいといったメリットがある。

サポートに徹する

釣り方の説明はもちろんのこと、釣りの魅力を伝えるためにも子供には最大限の実釣時間を確保して釣りを楽しんでもらいたい。そのため手前マツリなどで絡まった場合は、速やかに仕掛けを交換して1秒でも長く海中に仕掛けが入っている状態を作り出すことが大切だ。

また乗船料を払っているからと言って、自分の釣りに没頭することなく、あくまでも主役は子供で自分はアテンド役ということをお忘れなく!

釣行後

釣った魚を食べる喜びを知ってもらい、次回の釣行に結び付けよう。また、知らない魚が釣れてもリリースせず、船長や周りの釣り人に食べ方などを聞いて美味しい魚のようならぜひ持ち帰ってご賞味されたい。

実際のアテンド釣行をリポート

昨秋甥っ子の乗合船デビューを企てたものの天候不良で断念。そこで春休みを利用して改めて彼の乗合船デビューを企画した。

ターゲットはシロギス、マアジ、カサゴの中から選ぶように提案すると、彼はその見慣れない姿が気に入ったようで「カサゴ」をチョイスした。当初4月5日(金)に船宿に予約をしていたものの予報が悪いためキャンセルして、翌日彼の母(以下:姉)も含めて3人で釣行することにした。4月6日(土)の当日は天候はくもりで海上はナギだった。

当日の仕掛け(提供:TSURINEWSライター・藤倉聡)

船宿に到着

普段学校が休みの日は9時ごろに起きる甥っ子だが、当日は4時半に起床。朝食を済ませて車で船宿に向かった。6時半頃に金沢八景「新修丸」に到着。荷物を置きに船に行くと彼は初めて見る遊漁船に興奮。そして乗り物酔いの薬を姉と2人共服用して乗船した。

初めて見る遊漁船に興奮(提供:TSURINEWSライター・藤倉聡)

タックルの準備

釣り座は右舷胴の間を確保した。船ではトイレやキャビンの場所を説明してから、筆者は自分も含めた3人分のタックルの準備に取り掛かり大忙しだ。筆者と甥っ子は私が作った特製仕掛け、姉は船宿のオリジナル仕掛けで始めてみることにして様子を探ることにした。

新修丸のオリジナル仕掛け(提供:TSURINEWSライター・藤倉聡)

出船

7時25分、定刻よりも5分早く出船。「ポイントまで20分ほど走ります」と船長のアナウンスがあり、船のスピードが上がって来ると彼は「少し怖い」と言っていたが、筆者にはごく普通にポイントへ向かっているとしか感じられなかった。

また彼は、海に浮かぶクラゲや大きなタンカー、海上から見える工場など目に映るもの全てが新鮮に見えたようで、それだけでも楽しそうだった。

ポイント到着

ポイントに到着したので筆者はまず甥っ子にレクチャーを開始した。エサ(サバの切り身)の付け方から両軸リールの扱い方、底ダチの重要性(常にオモリが底に着いている状態になるように深くなったらラインを送って、浅くなったら糸ふけをとる)を説明。次にカサゴ釣り初挑戦の姉にも同様に説明している時、彼は何か手元に違和感を感じたようで竿を立てた。

甥っ子1投目から本命キャッチでニッコリ

「違うかも」と彼が言うので筆者が竿を手にすると、魚が掛かっているのを確信。そのまま竿を甥っ子に戻してリールを巻くように言うと、水面には本命の姿が現れた。そのまま仕掛けを手繰って無事にキャッチ。彼はもちろんのこと、デビュー戦で第1投目から釣れたことに筆者も姉も凄く安心した

デビュー戦の第1投目で本命カサゴキャッチ(提供:TSURINEWSライター・藤倉聡)

根掛かり地獄

しばらくして、2人とも要領をつかんだようなので筆者も釣りを開始するとコンスタントに本命をキャッチ。しかし、甥っ子と姉が根掛かりをするたびに、筆者はそのサポート入り。皆、根掛かり地獄に苦しみ仕掛け・オモリのロスが半端ではない。オマツリ(手前マツリ含む)も多いが、躊躇なく仕掛けごと交換して甥っ子には釣りを楽しんでもらうことを第一に考えた。

初挑戦の姉が入れ食いに

数時間たっても筆者と甥っ子はまだ4匹、姉はまだ1匹も釣れていない。しかしなぜか急に姉は入れ食いとなり次から次に本命をキャッチ!さらにはメバルまで釣り上げた。

メバルも登場(提供:TSURINEWSライター・藤倉聡)

聞くところによると、それまではオモリを底に付けずに釣っていたが、オモリを底に着けたら釣れだしたとのこと。底ダチの重要性は十分に説明していたのに筆者の言うことを信じていなかったようで残念。しかしメバルの刺身と冷酒が脳裏に浮かんで筆者はテンション急上昇。

甥っ子若干船酔い気味

姉の入れ食いが続く中、筆者も甥っ子も絶不調。甥っ子の様子が変だったので尋ねると、どうやら少し船酔い気味とのこと。しかし頑張って釣りを続けているので、どうにかして入れ食いを堪能して欲しいと思った。そこで2人共も仕掛けを絶好調の姉同様に船宿のオリジナル仕掛けにチェンジすることにした。

ポイント移動でゾーン入り

船がポイントを移動して釣りを再開。ポイントと仕掛、どちらが良いのか不明だが、不振の甥っ子はゾーン入りしたかのように、次から次にカサゴを釣り上げていった。それまではアタリを捉えても半信半疑で「根掛かり?」と言っていたのが、自信をもって「きた♪きた♪」と言いながらドヤ顔でリールを巻くようになってきた。

次から次にカサゴを釣り上げていく(提供:TSURINEWSライター・藤倉聡)

その釣り上げるペースが、同じく入れ食いを楽しんでいた筆者を凌ぐ程のハイスピードで凄かった。「ハリも自分で外したい」と言って、いつの間にかエサ付けから取り込み、ハリ外しまで全て1人で出来るまでに成長していた!

ハリ外しまで全て1人で出来るまでに成長(提供:TSURINEWSライター・藤倉聡)

一方姉は、帰宅後にさばくことを考えると大変だと思ったようで、途中休憩しながら釣りをしていた。さらには、魚が掛かると「掛かっちゃったよ・・・」と言わんばかりに苦笑いしながらリールを巻き上げていたが、折角子供が楽しんでいるのに自分は釣りたくないとは言えなかったようだ・・・。甥っ子の勢いは最後まで止まらず、筆者とのダブルヒットも交えながら入れ食いを堪能していた

筆者とのダブルヒットもあった(提供:TSURINEWSライター・藤倉聡)

納竿

「あと10分で終了します。数を数えておいてください」との船長のアナウンスで筆者はラスト1匹を追加したところで納竿。

沖上がり間近にもヒット(提供:TSURINEWSライター・藤倉聡)

船長が数の確認をしに来た時に甥っ子の写真も撮ってくれて、帰宅後そのホームページを彼に見せるととても喜んでいた。筆者は船宿選びを間違えていなかったと大満足!帰りの車中、甥っ子はかなり疲れたようで爆睡!

当日の釣果

筆者:カサゴ17匹(10~24.5cm)
甥:カサゴ16匹(10~23.5cm)
姉:カサゴ18匹(10~22cm)メバル1匹(22.5cm)

コメント

甥:「もう少し船酔いしない体になりたい」。
筆者の感想:これには慣れるしかないと思うので、これからもたくさん沖釣りに連れて行きたい。
甥:「最高に楽しかった!」
筆者の感想:アテンド大成功。

姉:「エサのサバの持ちが良くて何度もエサ付けしないで済んだので、初心者には助かった」

エサのサバ(提供:TSURINEWSライター・藤倉聡)

筆者の感想:あまり意識していなかったが、言われてみればその通りかもしれない。
姉:「家に着いてからも船に揺られているような感覚で、夜船酔いになった」
筆者の感想:あまり船に乗り慣れてない人は船を降りてからも要注意か!?

アフターフィッシングと友達にお裾分け

釣ったカサゴは、刺身や唐揚げあら汁などにして食べることにした。

カサゴのアラ汁(提供:TSURINEWSライター・藤倉聡)

甥っ子は特に刺身とあら汁を凄く気に入り、友達にも食べてもらいたいと持って行った。友達の家ではその日のうちに刺身にして食べたらしく、初めて食べたカサゴの美味しさに感激したとの感想を貰えた。

まとめ

今まで、沖釣りに対してハードルの高さを感じていた方も多いかもしれないが、当記事を参考に是非お子さんの乗合船デビューを果たされてみては如何だろうか?きっとかけがえのない経験をすることができるはず。

<藤倉聡/TSURINEWSライター>

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