関東のマルチアングラーが忘れられないGW思い出釣行は【鎌倉のギンポ釣り】
2024年05月03日 11:30
抜粋
我が家のGWといえば、つい最近まで最低1回の家族サービスが暗黙の了解。もうかれこれ13年前になりますが、そんな家族サービスの「筆者の成功事例」を紹介したいと思います。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)
GWに鎌倉観光へ!
どういう経緯でこうなったのか記憶は定かではないのですが、13年前のGWに家族で鎌倉観光に行くことになりました。そこで何気なく「鎌倉には和賀江島という大潮の干潮時に歩いて渡れる島があって、そこでギンポというウナギとドジョウを足して2で割ったような魚が釣れるんだけど……」なんていう話をしたら、妻が予想外の好反応を示しまして。
瞬間的に、家族での鎌倉観光の一部に「ギンポ釣り」が組み込まれることに。一応、提案が受け入れられた形となり、筆者としては嬉しい反面、同時に責任の重大さも感じることとなりました。「行くからには是非とも家族に釣らせたい。ギンポという魚を!」
準備を整える
軽々しく「ギンポを釣ろう」なんて言ってしまったのですが……当の筆者はそれなりに釣りの経験はあったものの、当時ギンポ釣りはおろか、穴釣りすら一度もやったことはなく、ましてや和賀江島にも行ったことはありませんでした。
自分の軽々しい提案を今さら後悔している場合ではありません。この時、一回の釣行に対して「これでもかっ!」て思う位、周到に準備をした記憶があります。
いざ和賀江島へ!
GWということで早めに家を出たことが功を奏し、首都高で少々渋滞に巻き込まれたものの、予定通り干潮時刻前に和賀江島の目の前にある駐車場(材木座駐車場)に到着。
材木座海岸からは、もう間もなく陸続きになろうとしているゴロタ石で形成された和賀江島が確認できました。島の周辺は既に磯遊びを楽しむ家族連れで賑わっていたのですが、期待していたギンポ目的の釣り人はいません。
予定では、玄人らしき釣り人にコツとか聞いてみようと思っていたのですが……そんなプランAはあっけなくポシャッてしまいました。仕方がないのでプランB「自力で何とかする」に切り替えます。
不安とは裏腹の展開に!
はじめはギンポ釣りとは、「ザリガニ釣りの延長」の簡単な釣り物程度に考えていたのですが、調べれば調べるほど難易度的にそうではないことがわかり、実際に和賀江島に上陸すると、それはザリガニ釣りどころか、フナ釣りよりも上であることに気づきました。
足場は悪いし、エサに反応する生き物(外道)はカニばかりだし。どこの穴にギンポがいるかなんて見当もつきません。
しかし、有難いことに子供はカニ釣りに夢中。……これはこれで楽しそうなので、まあいいでしょう、ということにする。
しばらくしてエサとして持ち込んだサバの切り身がなくなり、子供をギンポのポイントっぽい島の端に残し、クーラーボックスに入れてある追加エサを取りに戻っていると、後方で叫び声が!「釣れた~~~」
本命2匹ゲット!
妻は終始1歳の下の子を抱っこしていて釣りはやらずじまいだったものの、当時5歳の上の子はカニをたくさん釣りつつ、本命であるギンポも2匹ゲット!
筆者はエサ付け、針外し、そして写真撮影に必死で釣りどころではなかったのですが、「こんなに楽しい釣りは滅多にない!」って思える位、大成功と言える釣行でした。
途中、1歳の下の子は早く帰りたいモードになってしまいましたが、上の子の楽しそうな笑顔に妻も大興奮したとのこと。本当にあの時「ギンポ釣り」を提案し、そして周到に準備して良かったと思いました。
和賀江島でのギンポ釣りおさらい
記録によると、この時使った道具類は100均で買った2ピースの竹竿の穂先部に道糸40cmを介し、2号のブラクリを装着。エサはサバの切り身を使用。
ちゃんと本命であるギンポが2匹釣れたので、決して間違いではなかったものの、今となって思えばギンポは割と口が小さい魚なので、袖針5~6号と中通し2号前後のオモリで小さめのブラクリを自作すれば、もうちょっと釣果が伸ばせたかなと思います。
子供の話によると、本命らしきバラシが何度かあったとのことでした。また、根掛りにて持参したブラクリ4つを使い切った所(と下の子のグズリ)で終了となったので、もうちょっと多めに予備を準備しておいた方が尚良かったかもしれません。
和賀江島は楽しい島!
この日、我が家族はギンポ釣りに徹しましたが、この島に訪れていた人たちは、皆さん思い思いの獲物を採って楽しんでいました。みなさん何を採っていたのかは、この時注目していなかったのでわからずじまいなのですが……あちらこちらで大きな歓声が上がっていたので、きっと目的の獲物、もしくは思いがけない獲物が採れていたに違いありません。
因みに筆者がギンポ以外で目撃した生物は、ヤドカリやイソガニ、ヒトデをはじめ、ナマコやアメフラシ等。ネットで検索すると、ウニやタコ等もゴロタの隙間に隠れているそうです。
とにかく、ここ和賀江島は家族連れが多い印象でした。ギンポ釣りももちろん楽しいですが、シンプルに磯遊び目的にきても面白そう。
この時ギンポを釣った上の子は今年大学生となり、筆者としてはそう簡単に「子供と磯遊び」とはいかなくなってしまいましたが、そのうち孫ができたら連れてきたいな、とこの記事を書いていて思いました。
<尾崎大祐/TSURINEWSライター>