東京湾コマセマダイ釣りでトップ3尾【神奈川・一之瀬丸】高めのタナ取りが奏功
2024年05月16日 06:00
抜粋
マダイ狙いの人にとって、一年でもっとも大型との出会いが高まるシーズンがやってきた。そう、乗っ込みの時期である。東京湾では、久里浜~剣崎沖、富浦沖にかけてのエリアがメインポイントで、やる気のあるマダイを浮かせて釣るスタイルが定着している。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・田中義博)


一之瀬丸でコマセマダイ
産卵が絡む時期で魚はナーバスになっているため、不用意なビシの動きを嫌うとされている。ゆえに、海面から取る船長の指示ダナを守ることはもっとも重要で、それより下の位置でビシを止めて待つことは、マダイが警戒して浮かなくなるばかりか、船全体での釣果を下げることに繋がる。
4月19日(金)、金沢八景(洲崎町)の一之瀬丸から釣行。残念ながら、一日を通して低活性。加えて、チャンスタイムも短いなか、指示ダナを守り、ビシ位置を下げて待たないことの重要性を再確認した。
コマセマダイのタックル(提供:週刊つりニュース関東版APC・田中義博)この日集まったのは9人。右舷4人、左舷5人が並ぶ。7時過ぎに桟橋を離れ、40分ほどで久里浜沖に到着。すでに大船団ができあがり、船がひしめきあっていた。
舵を握る瀧本晃史船長はポイントを見定めたところで「では、始めてみましょう。水深は46m。指示ダナは海面から20mでやってください。指示ダナはハリス10mを基準に出しています。タナ取りは電動リールのカウンターを見るのではなく、ミチイトのマークでしっかり取ってくださいね」と注意点をアナウンス。
指示ダナ厳守を痛感
1投目、20mの指示ダナで待っていると船長が「すいません。どなたか25mの位置でビシが止まっていて、タナが守られていません。船下に反応が入ってこなくなるので、自分のタナ位置をもう一度確認してください」と注意喚起。
だが、しばらくしても誰かのビシが下がったままで、再び同じアナウンス。船長はビシが下がっていた人を確認し、タナの取り方を再度レクチャー。すると、結果はすぐに出た。
右舷ミヨシに座る丸さん(横浜市)に待望のアタリ。慎重な巻き上げでビシをつかみ、ハリスが緩まないよう手繰ってくると、海面下に赤い魚体。無事タモ取りしたのは1.5kg級のきれいなマダイ。
「これまで12回コマセマダイ船に挑戦してきて、ずっと顔を見ることができず、この1尾が生まれて初めてです。本当に嬉しい」と笑顔で話をしてくれた。
価値ある一尾をキャッチ(提供:週刊つりニュース関東版APC・田中義博)次に竿を曲げたのは左舷ミヨシの治部さん(横浜市)で、1kg級を取り込む。その直後には左舷ミヨシ2番の西田さんにもアタリ。こちらも危なげなく同級をキャッチした。
指示ダナが守られた途端、ミヨシ寄りでアタリが連発。あらためて船長の指示ダナよりビシを下げて待つことが、いかに船全体に影響しているかを物語るシーンだった。
低活性のなか時間が過ぎていく
11時過ぎになると吹いていた北風が強まり、マダイの反応が船下に入りにくくなる。エサも取られない時間帯となり、船長は少しでも気配を求めてポイント移動するが、状況に変化なし。
正午前後に剣崎沖まで大きく移動。丸さんがここで1尾手にしたが、あとは続かないまま13時半。
船長は「状況が変わらないので、最後にもう一度、久里浜沖で粘ってみましょう」とアナウンス。
コマセマダイで本命ゲット(提供:週刊つりニュース関東版APC・田中義博)14時に水深40m、指示ダナは海面から18mで再開。潮の流れが緩いなか、それでも時どき船の周りに反応が入ってくるようで「ちらちらと反応が見えてきたので、手返しとエサのチェックを怠らないようにして下さい」と船長。
その直後、再び竿を曲げたのは丸さん。無事にタモ取りされ、「こんなに釣れてくれて自分が一番驚いています」と笑顔でコメント。
だが、釣れるのはミヨシ寄りばかり。私を含めトモ側は、エサもほとんど取られない状況。時間は刻一刻と過ぎ、残りあとわずか。
ラストの作戦変更が奏功
ここで、私は作戦変更。反応は出てきても船長の指示ダナ18mではエサ取りにもやられなかったので、まずは18mのタナでやや多めにまきエサを振り、ビシの位置をさらに5m上げて1分。
ハリスがナジんだころ合いを見て、まきエサが落ちるスピードをイメージしながら、付けエサをゆっくりと時間をかけて落とし込んでいく。
すると、15mまで来たところで、竿先がひったくられるように消し込まれた。ようやく訪れたアタリ。浅場でのヒットだけにトルクがある。
残り時間わずかで手にした嬉しい一尾(提供:週刊つりニュース関東版APC・田中義博)竿の弾力でいなしながらタモ取りしてもらったのは、後検1.5kgのオス。「食い気のある魚は上にいるはず……」という仮定からの作戦変更が、奏功した結果となった。
この1尾を最後に沖上がり。船中釣果は1~1.5kg0~3尾、船中6尾だった。
今後の展望を瀧本船長に聞くと「きょうは反応があっても浮いてこないし、エサ取りの活性も低く難しい一日でしたね。けっして簡単ではないですが、指示ダナよりビシを下げないというルールを守ってもらい、付けエサのチェックや定期的なまきエサの打ち返しという基本動作を守れば、誰にでもチャンスはあります。分からないことはレクチャーしますので、ぜひ、狙いに来てください」
<週刊つりニュース関東版APC・田中義博/TSURINEWS編>
一之瀬丸

全10隻の釣り船でさまざまな釣り物に出船。定番のアジやシロギス、人気のタチウオやカワハギ、高級魚マゴチやマダイ、多彩な魚種を狙えます。初心者もベテランも誰もが楽しめる。















