天龍「レイズ スペクトラ」の411LLが渓流ルアーフィッシングの“基軸”と呼べる理由

2026年01月11日 10:00

[釣りの総合ニュースサイト「LureNewsR(ルアーニュース アール)」]

抜粋

テンリュウ「レイズ スペクトラ」

テンリュウのトラウトロッド「レイズ スペクトラ」は、渓流ルアーフィッシングにおける操作性とキャスタビリティの両立を突き詰めたモデル群だ。

ミノーを主体としたトゥイッチやジャークといった繊細なロッドワークを前提にしながら、スプーンやスピナーまで幅広く対応する。

特徴は、軽量ルアーを狙ったポイントへ正確に送り込めるキャスト精度。ティップが素早く戻る、俊敏なレスポンス。自然相手にキャストスペースが取りにくい状況でも、ワンハンドキャストへの最適化…このあたりが挙げられる。

迷ったらまずはコレ

その中で、迷ったらコレ…的な基幹となる2機種が「RZS4112S-LL 」と「 RZS4112B-LL」。

数あるレイズ スペクトラの中で、まず1本選ぶなら真っ先に候補に挙がるのが、この2機種だ。いずれもLLアクションの4’11”で、前者はスピニング、後者はベイトロッドだ。

レイズスぺクトラ全機種
品名 タイプ 全長
( m [ft])
継数
(本)
調子 仕舞寸法
(cm)
ルアーウェイト
(g)
ライン
(mono/lb)
ライン
(PE/号)
リアグリップ
(mm)
先径
(mm)
自重
(g)
使用繊維 カーボン/グラス
(%)
本体価格
RZS472S-UL S 1.40[4’7″] 2 R 72 1-6 1-4 0.2-0.6 110 1.3 59 98/2 ¥55,000
RZS4112S-LL S 1.50[4’11”] 2 R 77 1-8 1-5 0.2-0.6 110 1.4 62 98/2 ¥56,000
RZS512S-LML S 1.55[5’1″] 2 R 80 2-10 3-6 0.4-0.8 110 1.6 65 98/2 ¥57,000
RZS652S-LML S 1.96[6’5″] 2 R 101 2-12 3-6 0.4-0.8 220 1.5 77 98/2 ¥62,500
RZS712S-ML S 2.16[7’1″] 2 R 111 3-18 3-8 0.4-0.8 255 1.5 86 98/2 ¥64,000
RZS772S-MH S 2.31[7’7″] 2 R 119 6-25 6-14 0.6-1.2 330 1.6 112 98/2 ¥74,500
RZS872S-H S 2.62[8’7″] 2 R 134 7-30 8-16 0.6-1.2 320 1.8 140 98/2 ¥79,500
RZS472B-UL B 1.40[4’7″] 2 R 72 1-6 1-4 0.2-0.6 105 1.3 68 98/2 ¥64,000
RZS4112B-LL B 1.50[4’11”] 2 R 77 1-8 1-5 0.2-0.6 105 1.4 71 98/2 ¥65,000

テンリュウ「レイズスぺクトラ」詳細ページはこちら

Twitchin’ Customという思想

この2本は、かつて名作と称された初代「RZS51LL(Twitchin’ Custom)」の思想を受け継ぎつつ、現代の渓流スタイルに合わせて磨き上げられた後継モデル。

軽量ルアーからやや重めのルアーまでを高いレベルで扱え、源流部〜一般渓流域のほぼ全域を1本でカバーできる懐の深さを持つ。

Twitchin’ Customが追求しているのは、次の2点。

軽量ルアーを精度高くキャストできること
繊細な操作に遅れなく追従すること

軟らかく曲がるだけのロッドではトゥイッチ時にティップの戻りが遅れ、わずかな“間”が生じてしまう。その一瞬のロスを排除するため、スペクトラは適度な張りを持たせたブランク設計を採用。

結果として、ミノー操作時のキレ、ラインスラックの処理、流れの中でのルアーコントロールが非常に明確になる。

RZS4112LLが想定するセッティングは、まさに王道。

リール
スピニング:C2000クラス
ベイト:軽量フィネス系

ライン
・ナイロン4〜5lb
・PE0.3〜0.6号+リーダー4〜5lb

ルアー
・ミノー:3〜5g
・スプーン/スピナー:3〜8g

一般的な渓流で出番の多いウェイト帯に、ピタリとハマる設定だ。

スピニングとベイト、同じ番手でも“性格”は微妙に異なる。ブランク特性をわずかに変えている。

スピニングモデルは張りを残しつつ、操作性を重視。ベイトモデルはバットにやや乗りを持たせ、キャストをよりスムーズに。とはいえ、どちらも共通しているのは俊敏なティップレスポンス。
トゥイッチやジャークでの戻りの速さは、シリーズ共通の美点だ。

なぜ4フィート11インチなのか

初代RZS51LLからの最大の変更点は「レングス」。

4フィート11インチという全長には、明確な理由がある。

それは先にも触れた通り、ワンハンド操作への最適化。渓流ではオーバーヘッドキャストができないシーンも少なくない。サイドハンド、フリップキャスト、バックハンドなどのシングルハンド主体の操作が中心になる。

そのため、リアグリップとフォアグリップを短縮。これは軽量化にもつながるが、ロッドの振り出しや操作レスポンスを大きく向上させる狙いだ。初代モデルを使い込んできたアングラーほど、この変化は体感しやすいはずだ。

「ちょうどいい」が最大の武器

スペクトラはルアーウェイトとフィールド規模で明確に役割が分かれている。4112LLに近しいモデルでいえばRZS47とRZS51が挙げられる。

ただしRZS47は軽量ミノー主体、より近距離戦向き。今回ピックアップしているRZS4112LLは一般渓流ほぼ全域、オールラウンダー。そしてRZS51は開けた渓流、流れの強いエリアに向く。

数値上は僅かな違いでも、現場ではその差が釣果に直結する。その意味で、RZS4112LLは最初の一本に最も失敗しにくい選択肢といえそうだ。

迷ったら、RZS4112S-LL / RZS4112B-LL。まずはここから始めてみてもよいのでは?

天龍(TENRYU)

1961年、六角竹竿加工業として下伊那郡鼎町下茶屋に塩澤製作所設立。1990年、株式会社 天龍に社名変更及び改組。創業当時、六角竹竿で一世を風靡し、1970年には日本初となるバスロッドを自社ブランドで発売。以降、カーボン素材を主軸に幅広い時代のニーズを先読みしたアイテムを輩出している。ソルトウォーターでは超軽量&高感度のSWライトゲームロッド「ルナキア」、ライトジギングでは「ホライゾン」が有名なほか、バス、トラウト、エリアフィッシング、さらにはテンカラなど、非常に幅広いジャンルでこだわりの強いロッドを生み出している。

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